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歴史と文化が息づく台湾の中心都市・台北。尾上菊五郎、菊之助親子がまず訪れたのは迪化街と呼ばれる台北最大級の問屋街。日本統治時代の建築物が数多く残っている。近年その建物をリノベーションしておしゃれなカフェや雑貨店が次々とオープン。300年の歴史を持つ歌舞伎の名門・音羽屋。去年菊五郎さんは音羽屋の大名跡を受け継ぎ、8代目として尾上菊五郎を襲名。その父、七代目菊五郎さんは現役歌舞伎俳優では6人しかいない人間国宝で、妻の父も人間国宝。菊之助さんは2歳で初めて歌舞伎座の舞台を踏んだ。去年、史上最年少の11歳で尾上菊之助を襲名。親子で足掛け2年に及ぶ襲名披露興行に臨んでいる。歌舞伎の世界では師弟関係。厳しい稽古に明け暮れる日々だが、休めるときには2人で旅行に出かける仲良し親子。今回の旅は、2人とも初めての台湾。しかも菊之助さんは初めての海外。南国台湾では1年中食べることができるグアバ。この店では低温乾燥で旨味を凝縮したドライフルーツにしている。今回の旅の目的は台湾の伝統と革新にふれること。菊五郎さんは息子への親心も。「芸道を極めるって同じように人間を磨き続けないと、芸と人間性はイコールだと思っている。旅とかで人間性を磨くことが、1人の人間として豊かに育ってほしい」などと話した。
「鶏家荘本店」は台湾の鶏料理の名店。台湾では鶏肉は古くから家庭料理や屋台で親しまれてきた。鶏家荘の名物の「三味鶏」は、烏骨鶏・燻製鶏・蒸し鶏の3つの味が楽しめる。烏骨鶏は台湾では貴重な食材とされてきたとのこと。台湾の鶏料理を食べた菊五郎さんは「現代に生きている我々が食べても新鮮な美味しさがある」などと話した。
雲林にある「霹靂布袋劇」を手掛ける霹靂社を訪問。布袋劇は台湾で200年以上の歴史があり主に野外舞台で行われてきた伝統的な人形劇。特撮・特効を取り入れリアルな臨場感を出している。自在に人形を操れるようになるにはおよそ15年はかかるという。撮影現場を見学した2人は人形劇にもチャレンジした。
キメのポーズが上手くいかない菊五郎。人形師からアドバイスを受け成功した。
霹靂社・黄強華会長の曽祖父が布袋劇の劇団を立ち上げ、革新的な霹靂布袋劇を生み出した。黄強華会長は「革新を加えて新しい観客やファンを獲得し続けないといけない、次世代につなげないといけない」と話す。
「心潮飯店」では伝統料理を進化させたネオ・タイワニーズが味わえる。ミシュランガイドにも掲載された。2人はドラゴンフルーツの甘みがする「炙りホタテ カラスミチャーハン」などを味わった。
陳さんは父・李天祿さんとの思い出を振り返り「普段は穏やかな父でしたが芸の指導にはとても厳しかった」と話す。人形の左手を動かす“ワントン”は陳さんが生み出したもの。それまでは布袋劇にはなかった芝居を可能にした。海外公演も精力的に行いセリフのないオリジナル劇も考案している。
迪化街で陳さんによる劇団の伝統の布袋劇を鑑賞。悪事に巻き込まれた娘が自分を救ってくれた若者に感謝を伝える場面を陳さんが演じた。菊五郎は「人形そのものの心が浮き出てくるような演技を見せていただいた」と感謝を伝えた。
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