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オープニング映像。
血管内に細い管を入れて行うカテーテル治療に不可欠な医療器具ガイドワイヤーに使われているのがプラチナ。カテーテル治療ではガイドワイヤーの位置をX線の画面で確認しながら進める。プラチナが持つX線を通しにくい性質によって、どこにガイドワイヤーがあるのかを把握する目印になる。ガイドワイヤーに使われるプラチナ線は髪の毛の4分の1の細さ。ちょっとした不純物が入っているだけで線を細くする加工の際に断線しやすい。今回のガリバーは高品質なプラチナ製品の製造などを手掛ける貴金属メーカー「田中貴金属」。
田中貴金属グループの年商は8469億円、従業員数は5591人。国内外に97拠点を持つグローバル企業。金は電気をよく通す特質があるのでハンダ応対に使われている。診断キットはタンパク質と結合しやすい金の特性を生かして陽性を示す赤いラインに金が使われている。プラチナは反応促進に優れていて、燃料電池の触媒として使われている。田中貴金属では産業用貴金属製品が事業の7割を占めている。
スマホには多くの貴金属製品が使われている。金すずリッドはスマホの中の重要な部品、水晶振動子に使われている。水晶振動子はサビや空気抵抗をなくすため内部が真空に保たれた構造で、それを密封するためのフタが金すずリッド。その大きさは1mm角。まず、金とすずを熱で溶かして固めインゴットをつくる。すずと合わせることで加工性に優れた素材になるという。続いて金すずのインゴットを押出加工で厚さ1.5mmの板状にして、さらに圧延という工程でローラーを使って薄く引き伸ばす。何度も圧延を繰り返すことで10μmの薄さに。脆くて加工の難しい金すずは独自の金型で複数回に分けて段階的に加工するという。電子機器の需要が増えて、今では1カ月に3億個の金すずリッドを製造している。
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1885年、田中梅吉が江島屋田中商店を創業。両替商として事業を開始。1907年には廃電球からプラチナ線へのリサイクルに成功して産業事業に参入。小売事業と産業事業を両輪に貴金属に特化した戦略を進めて1943年、田中貴金属工業に社名を変更。高度経済成長期、産業事業が拡大。1964年には直径25μmの金の極細線の開発に成功。1980年には日本初の「金の定額購入システム」を開始。1985年には燃料電池用電極触媒の開発をスタート。貴金属の需要増加や価格高騰に伴って近年注目されているのがリサイクル。自動車や電子機器、工場などから出る廃棄物は貴金属リサイクルの原料として回収されたもので、いわゆる都市鉱山。一般的に金の鉱山で1tあたりの鉱石から採れる金は約5g。1tの携帯電話からは約280gの金が回収できるという。
田中貴金属で注目されているのが、都市鉱山から金を回収するリサイクル技術。まずは王水でスクラップを溶かす。多種多様なスクラップが集まるため、溶かした液体に含まれる量や種類を正確に分析する必要がある。正確な分析で原料スクラップの取引価格が決まる。分析を終えた液体に、金を個体に戻す特殊な薬品を入れて不純物を分ける。工場では月に1t以上の金をリサイクルしている。
「貴金属が持つ可能性を最大限に引き出して、それを利用して社会に貢献する」と田中社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
