ガザ地区での和平計画を主導したアメリカのトランプ大統領はイスラエルの議会で演説し、“新たな中東の歴史的な夜明け”だと述べ人質の解放などの成果を強調した。イギリス・BBCは「トランプ大統領は外交上の勝利をあげたものの、あくまで停戦や人質の解放であって和平が実現したわけではない」と伝えている。人質が解放される一方、トランプ大統領はイスラエルのテルアビブに到着した。今は笑顔を浮かべているトランプ大統領も、わずか1カ月余り前はアメリカの同盟国であるカタールへの攻撃を命じたネタニヤフ首相に激怒した。ミサイルは標的のハマスに命中しなかったが、この攻撃をきっかけにトランプ大統領は戦闘を続けるネタニヤフ首相を支援することがアメリカの国益に反すると判断した。両首脳はイスラエルの議会に向けアメリカ大統領のリムジンで出発した。人質の解放と停戦を実現したトランプ大統領は外交上の勝利を収め、万代の拍手を受けた。ネタニヤフ首相は「トランプ大統領は歴代の大統領の中でイスラエルの最大の友人です」と述べた。一方、イギリスなどの同盟国を批判した。パレスチナの国家承認を求める議員2人が連れ出される一コマがあった。トランプ大統領は国家承認には触れず、「ガザ地区はただちに武装解除され、ハマスも武器を放棄します。イスラエルの安全保障が脅かされることはありません」と述べた。しかし武装解除はほとんど始まっていない。このあと和平を協議する首脳会議のため、エジプトのシャルムエルシェイクに入った。ガザの停戦は各国の努力の結果で、エジプトに集まった首脳が大きな役割を果たした。しかしあくまでも停戦および人質と拘束されていたパレスチナ人の解放であって、平和が実現したわけではない。
