アメリカのトランプ大統領が攻撃延期を表明したことにイラン側は「時間稼ぎだ」と反発を強めている。一方で、戦闘終結に向けた高官級協議が調整されていることも明らかになった。イランの国営メディアは23日、外務省の声明として、「アメリカとの交渉は存在しない」と伝えたうえで、攻撃の延期は「軍事計画を実行するための時間稼ぎだ」と非難した。こうしたなか、アメリカメディアは情報筋の話として、仲介国パキスタンの首都で戦闘終結に向けた協議を実施するため調整が進んでいると報じた。アメリカ側からはバンス副大統領らが、イラン側からは革命防衛隊の幹部も務めたガリバフ国会議長が出席する可能性があるという。ロイター通信は早ければ28日にも協議が実施されるとしている。一方、イランが事実上の封鎖を続けるホルムズ海峡では通航料に約3億円。イギリスの海運情報会社によると、これまでに少なくとも9隻の船が“安全回廊”と呼ばれるルートで通航しているという。イランのアラグチ外相は共同通信の取材に独自に答え、日本の通航について言及した。封鎖の一時解除に向け、“すでに日本側と協議に入った”と明言した。これに対して茂木外務大臣はおととい民放のテレビ番組で、日本の船舶のホルムズ海峡通過について、イランのアラグチ外相との電話会談では「話していない」と明かし、政府関係者も協議に入っている事実はないと否定している。今回の発言は何を意図しているのか。国際政治学者の高橋和夫さんは「イラン側としては国際法に反して海峡を完全に封鎖すると、そんなむちゃはしていなくて、ちゃんと通す船は通している。中国も通っている。だったら日本もどうぞとイラン側はまともな国だと訴えるのがひとつ。日米間を引き裂いて日本があまりアメリカ寄りになったり自衛隊を派遣したりそんなことがないようにしたい気持ちがあると思う」と話した。通航することになればイランの革命防衛隊の妨害は怒らないのか。
