愛知・新城市の宇連ダムが午後3時半に貯水率0を記録した。きょう始まったのはダムの底に僅かに溜まった水の汲み上げ。ポンプで汲み上げた水は活用できる量が約10日分だという。そもそも貯水率0とはダム湖の水位が下がって取水口から水を取れなくなること。まだダムの底には僅かな水が残るため、その水をポンプで汲み取ることで暫くは下流に水を放出することができる。この作業が行われるのは1968年に豊川用水が運用を開始して以来初。宇連ダムは大島ダムと共に豊川用水の水源となっていて広い地域に水を供給。過去には1994年にも平成の大渇水が起きた。この時も雨が少なかった影響で貯水率が約3%まで低下している。担当者は「過去においては他のダムなどは雨量があった。土砂も含む水を無理やり使うよりは他のダムの水を優先して使った。現在は全体的に減っているので使わざるを得ないということでこの処置に踏み切った」と説明。先月取材した農家に話を聞くと「ゼロという数字のインパクトがあるので今リアルに不安が高まってきた」と話した。4月後半~5月にかけては田植えで水需要が一気に高まるそう。豊橋市など5市では午後11~午後5時の水道利用自粛を呼びかけている。宇連ダムのある新城市ではあす~あさってにかけて雨の予想だが、貯水率が一気に回復するようなまとまった量とはならない見込み。
