新潟県糸魚川市。雄大な自然の中で人々は暮らしを紡いできた。市野々集落で生活する齊藤義昭、85歳。畑を耕し自給自足で食料を調達。豪雪地帯にあって避けられない雪かきも自ら行っている。山あいで生きる知識も豊富。糸魚川市では人口減少が進んでいる。市野々集落も荒れた家屋が目立つ。ピーク時には40世帯が暮らしていた集落は1975年ごろを境に人が姿を消していった。市野々集落は現在齊藤と妻・セイ子の1世帯のみが生活する限界集落。病院や商店はなく、市内へも車で30分かかるが齊藤は「ここから離れたくない」と話す。3年前に地域おこし協力隊として糸魚川市に移住した永田伊吹。使われていなかった築200年の古民家を活用した宿屋をオープンした。テーマは村の生活を丸ごと体験できる“一村貸し”。山菜採りや火おこし、わき水くみなど市野々の暮らしを宿泊客が味わえる体験を提供。堂道オープンから4か月。約20人が宿泊。きのう集落にやって来たのはアイルランドから来た外国人観光客。齊藤と話すことも市野々を訪れた理由の一つ。かつてホームステイとして受け入れた日本人から齊藤のことを聞き、話したいと訪れた。
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