原油価格が高騰する中、企業や店舗に影響が広がっている。毎日約70トンのごみが集まる新潟・新発田市のごみ焼却施設ではこの春から重油1リットルあたり30円ほど値上がりした。さらに肥田野正信場長によると、業者から「今年、重油の確保が難しくなるかもしれないと言われた。生ごみが焼却できないとなると、ごみ収集を止めたり、影響が出ないようにしたいが懸念はある」という。帝国データバンクによると、原油価格の高騰や供給不安が「経営にマイナス」と回答した企業は9割以上で、現在の原油価格の水準が半年ほど続いた場合、4割以上が事業を大幅に縮小する可能性があるとしている。ホテルや旅館向けにアメニティーを製造・販売する山陽物産の武内英治社長は「原料だけでいうと倍の金額を提示されている」と話していた。現在は商品の価格を据え置き、利益を削りながら製造を続けているという。静岡市の洋菓子店「ぷるみえーる」では価格を変えずに対応を続ける。牧野良弘オーナーシェフは「商品を包装するフィルムが倍くらいになっている」と話していた。原料となる石油製品「ナフサ」は、4月からフィルムの仕入価格が1つ当たり3円値上がりした。現場では、先行きが見通せない厳しい状況が続いている。
