所沢市民体育館で行われたプロバスケットボールの試合会場でにぎわうキッチンカー「LIL KITCHEN」。店長の八木杏妃さんは18歳。高校生でありながらキッチンカーを経営する小さな社長。看板メニューはたっぷりの具材を包み込んだトルティーロール。買い出しから仕込み調理、販売まで1人でこなしている。手書きのイラストが添えられたおしぼりには少しでも笑顔になってほしいという思いが込められている。学校では一転、琴の音色と向き合う箏曲部の部長。高校生活最後の演奏会では仲間をまとめながら堂々とステージに立った。彼女が自分のキッチンカーを持とうと決めたのは去年6月。能登半島地震の被災地石川県輪島市で炊き出しを手伝ったことがきっかけだった。悲しみの中にいる人たちのふとこぼれた笑顔。それを見た時「誰かの役に立ちたい」と思い、その思いが彼女を経営者へと歩ませた。今月高校を卒業した八木さんは理容の専門学校へ。学費を自分の力で賄うためキッチンカーの経営も続けるという。
住所: 埼玉県所沢市並木5-3
