外為どっとコム総合研究所・神田卓也氏のきょうのドル円予想レンジは、158.70円~160.20円。原油の高止まりと日銀の利上げ見送り観測で円が売られやすい地合いは変わらないが、160円に近づくと為替介入への警戒感が出てくる。注目ポイントは「日銀の利上げでは止まりそうにない円安」。4月利上げの見送りの公算は大きくなってきた。日銀は展望リポートで物価見通しを上方修正するなどして、利上げ期待を冷まさないよう配慮する見通し。植田総裁は28日、次の利上げに関して期待を冷まさないようややタカ派的なコメントをしてくる可能性もある。次の利上げの期待だけで円安を抑え込めるかは難しいと感じる。各国の中央銀行の翌日物金利スワップにおける利上げ織り込みを見ると、年内の利上げ幅や利上げの回数としては日本も遜色はない。今年の年末時点の予想の政策金利に並べ替えると、日本の出遅れ感が強い。インフレを加味した実質政策金利の予想で見ると、ダントツで日本が低い。利上げをしても市場が金利の最終地点とみる1.5%に届かないと、円安が進んでもおかしくない。円安を抑えるためには、来週の日銀会合で市場の利上げ期待を維持するだけではなく、利上げ期待をさらに高めるためのメッセージが必要。
