モルガン・スタンレーMUFG証券の李智雄による解説。テーマは「下押し圧力が続く欧州経済」。中東情勢を受けて主要国の中で最も成長率と金融政策の見通しを大きく修正せざるを得なかったのが欧州経済。もともと金融緩和が必要な環境と判断していた。2回の利下げから2回の利上げへと変更した。ポイントは成長へのマイナスと物価の上振れ懸念が同時に発生した。エネルギー価格の上昇は世界経済の減速も招くため、物価の上振れと成長の下押しが同時に進む展開になるという考え方。ユーロ圏インフレ率(ECBスタッフ見通し)を紹介した。下支えはかなり限定的。EUに加盟している国は赤字や債務を厳しく管理する財政ルールに縛られている。今回のエネルギーショックは家計の実質所得を押し下げるが消費の調整には時間がかかる可能性がある。実質所得に1%のショックが生じた場合(モルガン・スタンレー・リサーチ)を紹介。中立金利を上回る水準の金利を維持すれば今度はインフレ率が低下するリスクがある。ユーロ圏のGDP成長率は一度下を向くけれど最終的には上がっていく見通し。
