先月都内で開かれたベートーヴェンの「第九」のコンサート。プロの歌手らとともに舞台に立ったのは120人余のがん患者が参加する合唱団。このコンサートは2017年から2年に1回程度開かれ今回で4回目。患者らは仕事の合間などに毎週1回、約2時間の練習を継続している。参加者の1人である荒井美奈子さんは1回目のコンサートから毎回参加していた。38歳で乳がんと診断され、手術を受け医師から軽いうちに取れたと言われたものの10年後に肝臓への転移が分かった。肝臓の3分の2を切除する手術を受けたがその後も再発を繰り返した。そんな時に出会ったのががん患者や医療スタッフで作る合唱団。通っていた病院んの看護師に紹介され、病状が落ち着いていた事もあって参加。その後出演を重ねる中で仲間とのつながりが強まるのを感じた。1回目から参加しているのは荒井さんを含め19人で、病状の悪化などで参加できなくなった仲間も多くいる。初めてがんと診断されてから20年余り。がんは腹膜などに広がり現在は痛みを取る治療を受けている。最後まで笑顔で歌い切りたいと痛み止めを飲んで本番に臨んだ。荒井さんはコンサートについて「生きる糧になっていると思う。」などと話している。NHKではがんに関するの体験談などを募集している。
