LNG(液化天然ガス)を運ぶ日本の商船三井のタンカーが3日までにホルムズ海峡を通過したことが分かった。イランへの攻撃が始まって以降、日本関係の船舶の通過が確認されたのは初めてのこと。各国がホルムズ海峡を通航する場合、原油1バレルあたり1ドル程度=約160円の通航料を課すことが分かったとブルームバーグ通信が伝えている。ホルムズ海峡は国際海峡のため、本来は自由な往来が認められている。超大型原油タンカー(VLCC)の通航料は200万ドル=約3億2000万円。日本は中東に原油9割以上依存していて、ホルムズ海峡経由で年間8億バレルを輸入している。通航料は年間で1280億円にも膨らむ。イランは国ごとに友好度で5段階の格付けを行っていて、各国で通航料は変動するのではと伝えられている。先月20日、イランのアラグチ外相は「もし日本がホルムズ海峡を通過するために接触してくれば通過を支援する用意がある」と話している。おととい、日本など40カ国以上の外相らがオンライン会合を開いた。ホルムズ海峡の通航料を反対することなどで合意した。中東研究センター・遠藤健太郎主任研究員は、「抜け駆け」して通航料を支払う可能性も出てくるのではないかという。主要国が支払った場合、同調する国が増えていき通航料の既成事実化につながる懸念もある。
