京都大学の研究チームが鎮痛薬「アドリアーナ」を13年かけて開発した。これまでがん治療に使用されていたフェンタニルなどの麻薬性鎮痛薬は強力な鎮痛効果があるが、便秘は吐き気などの副作用に加え依存性があり、アメリカでは依存症者が急増している。京都大学大学院医学研究科創薬医学講座・萩原正敏特任教授は「脈拍とか血圧には影響が出ない状態で痛みだけは抑えられる。依存性もないし副作用もほとんどない」と話した。新薬は来年にもアメリカで400人規模の治験を始める予定で、早ければ再来年には医療現場で使用される見通し。弁護士・萩谷麻衣子は「鎮痛剤は鎮痛の効果が最も大事だが、患者にとって重い副作用が出ないということは重要。依存性もアメリカでは深刻な社会問題となっていて、社会的な悪影響も排除できるかもしれない非常に画期的な開発」とコメントした。新薬については肺がんの手術を行った患者20人を対象とした治験も行っており、痛みの改善など結果も得られている。
