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- 澤穂希
サッカー強豪国・オランダ。FIFAワールドカップ2026では日本が初戦で対戦する。過去に準優勝3回。その強さの秘密を元サッカー女子日本代表・澤穂希が調査。
オープニング映像。
今回オランダを旅するのは元サッカー女子日本代表・澤穂希。2011年のFIFA女子ワールドカップにキャプテンとして出場し優勝、MVPと得点王を獲得。オランダは九州ほどの広さに約1800万人が暮らす。国土の4分の1が低地にあり、風車で水を排水し干拓を行ってきた。澤にとって初めて見た海外の選手がオランダ選手。お気に入りは最も美しいストライカーと称されたマルコ・ファン・バステン。
オランダの名門サッカークラブ・アヤックスのホームスタジアム「ヨハン・クライフ・アレナ」を取材。所在地は首都アムステルダム。名前の由来は世界を魅了した英雄ヨハン・クライフ。アヤックスで10年間プレー、その間に欧州最高峰のカップ戦で3連覇を果たした。アヤックスの下部組織出身で背番号14は永久欠番。
オランダの名門サッカークラブ・アヤックスのホームスタジアム「ヨハン・クライフ・アレナ」を取材。収容人数5万4000はオランダ最大。代表戦も行われる。屋根は開閉式。芝生は光合成を促すライトなどで保全。ベンチは椅子がふかふか。スタジアムを見渡せる場所には元選手ヨハン・クライフの銅像がある。施設内の展示コーナーにはクライフのユニフォームなどが飾られている。
元サッカーオランダ代表でアヤックスに所属していたヨハン・クライフ。テクニカルディレクターのジョルディ・クライフさんはクライフの長男。生前には「1-0で勝つより5-4で勝つほうがよい」と語っていて、ゴールを増やしてファンを喜ばせることを重視していた。ワールドカップ74年大会ではポジションにこだわらず全員が攻撃にも守備にも参加する「トータルフットボール」を標榜。強豪・ブラジルとの試合では空を飛びながらシュートを決め「空飛ぶオランダ人」と呼ばれ、試合にも勝利。今のオランダ代表にもその精神が受け継がれている。
オランダの名門サッカークラブ・アヤックスのホームスタジアム「ヨハン・クライフ・アレナ」を取材。施設にはクラブの名選手の写真が飾られている。マルコ・ファン・バステン、フランク・ライカールトはアヤックスからイタリアのACミランに移籍。ルート・フリットとともに「オランダトリオ」と呼ばれ活躍。施設ではロッカールームも見学できる。日本人では板倉滉、冨安健洋が所属。
オランダ東部ズウォレにあるサッカースタジアム「マックスリーパークスタディオン」で試合観戦。観客は男性が多い。試合はアヤックスvsズウォレ。冨安健洋(アヤックス)はベンチスタート、板倉滉(アヤックス)は怪我で欠場。冨安は後半から交代出場。過去にオランダでプレーした日本人は当時21歳の本田圭佑、当時19歳の堂安律など。この試合では先発22人のうち10人が23歳以下。若い才能を積極的に起用することから若手選手の登竜門とされる。
オランダ・アムステルダムにある1919年創設のアマチュアサッカークラブ「ゼーブルヒア」。5歳から25歳前900人が所属、毎年国内外のプロクラブに選手を送り出している。特徴の1つは基礎練習を丹念に行うこと。優れた選手はさらにレベルアップさせるため上の世代の選手たちと対戦させる。特に指導するのはミスしたあとの対応。心構えも指導。目指すのは全員が良いプレーをする「トータルフットボール」。今の注目は12歳のヤクブ・ブーグディルくん。テクニックと状況判断に優れ、現在は飛び級で2歳上のカテゴリーでプレーしている。オランダは資金力が乏しく育成こそが頼り、と指導者は語る。
オランダ・アムステルダムにある1919年創設のアマチュアサッカークラブ「ゼーブルヒア」。クラブハウスに飾られているのはプロになった元所属選手たちの顔写真。写真の下には所属クラブの名前が刻まれている。所属する子どもたちのモチベーションを高める狙い。クラブハウスの一角では子どもたちへの学習支援が行われる。講師は地元の大学生。支援は無償。
オランダ・アムステルダムにある1919年創設のアマチュアサッカークラブ「ゼーブルヒア」。取り組みの1つは難民支援。社会から孤立しないよう審判として育成している。
背が高く体格が良いことで有名なオランダ人。サッカーオランダ代表も長身の選手が多い。名産品はチーズ。1人あたりの年間消費量で日本の9倍。住民の多くがサッカー経験者。スポーツバーは試合があるといつも満席。代表応援歌は日本で「蛍の光」として知られているスコットランド民謡。
やってきたのは元サッカーオランダ代表のクライフが生まれ育った地域。子供の頃から路上でボールを蹴りテクニックを磨いた。子どもたちのため地元に遺したのは「クライフコート」と呼ばれる多目的ミニコート。大きさはサッカーコートの6分の1。コートにはクライフが「スポーツを通して成長してほしい」との願いで定めた14のルールが記されている。項目はチームプレー、責任、リスペクトなど。生前には「サッカーは楽しむためにするもの」「その中で勝利を意識するようになり前に進む」と語っている。
FIFAワールドカップ2026の日本の初戦の相手は強豪オランダ。
