- 出演者
- 飯尾和樹(ずん) 阿川佐和子 福田薫(U字工事) 益子卓郎(U字工事)
U字工事の2人が静岡・西伊豆町にやってきた。藤井幸光さんは51歳で大手飲料メーカーを早期退職して、西伊豆で「わさび農家」を始めた。静岡はわさび栽培発祥の名産地。農業未経験から農園を開拓、去年行われた全国わさび品評会で、全国100点以上から優秀賞を受賞した。
今回は一流企業から早期退職して、地方に移住した人へ密着する。わさび農家のオススメの食べ方は、わさびクリームチーズ。わさびの辛味とクリームチーズのコクが絶妙にマッチ。
藤井さん夫婦は高校の同級生で22歳の時に結婚。当時、大手飲料メーカーに就職し、品質管理を担当していた。大企業ならではの苦労は、転勤で神奈川や山梨、静岡に行って、転勤の度に妻・千代美さんも一緒に行ったけど、意外と楽しかったと話した。
幸光さんは商品開発などで責任者になり、営業ではトップ成績とエリートサラリーマンとして活躍。社歴を重ねる中で、大手ならではの悩みを抱えるようになった。探究心旺盛な幸光さんにとって、様々な関係者との調整は、大きなストレスになった。ところが33歳の時に転機が訪れた。
幸光さんが33歳の時に父親が会社を退職した後に実家のある下田市でワサビ栽培を始め、その手伝いを幸光さんが仕事の息抜きとしてするうちにわさび栽培にのめり込んでいった。46歳になったある日わさび作りが盛んな西伊豆への転勤のチャンスがあり、わさび作りを自分で行うことを決意した。妻の千代美さんは反対したものの幸光さんの熱意は凄まじく、仕事を続けることを条件に西伊豆でわさび栽培を始めることに同意した。その後しばらくは会社勤めとわさび栽培の両方をこなしていたものの、妻に小声で「早期退職の募集があったら辞める」という条件を言っていたため51歳で早期退職に応募してわさび農家1本で勝負することを決めた。わさび栽培も最初のうちは苦戦を強いられたものの日当たりを良くするなど作り方を見直していき、365日毎日巡回してわさびの品質を保つようにした。このわさびの評判は徐々に広がり、今では一流寿司店などに卸されるようになった。また4年前からはわさびの魅力をより知ってもらうためにわさび畑の近くにグランピング施設をオープンし、その際に借入なども行ったという。また宿泊客にわさびを振る舞っていて、ほかにも収穫体験などをすることもできる。
37歳で一流不動産会社を辞め、瀬戸内海の離島で[?]を経営する早期退職さん。広島・竹原市にある竹原港からフェリーで30分の大崎上島で暮らす岩崎太郎さん。大崎上島の人口は約6500人、東京ドーム約800個分の大きさ。江戸時代から造船の島として知られ、船大工の技術と操船スピードを競い合う櫂伝馬競漕が年に1度開催されている。大崎上島に移住し、始めた仕事が車の色と深い関係がある。転身したのはレモン農家。広島県はレモンの生産量が日本一。大崎上島も雨が少なく、温暖な気候に恵まれ、レモンが育つには絶好の環境。太郎さんは岩崎農園を経営し、年間30tのレモンを収穫。完全未経験からサッカーグラウンド1面規模のレモン畑を築き上げた。太郎さんのレモンは地元の人たちに好評を博し、徐々に有名に。広島県内の居酒屋チェーンや牡蠣屋、東京の飲食店などからも卸の依頼が次々舞い込むまでになった。ベテラン農家と若い農家のパイプ役も担い、現在では大崎上島の農業委員長を務めている。農園だけでなく、2020年にはカフェもオープン。お店を切り盛りするのは妻の亜紀さん。亜紀さんも完全未経験からカフェを運営。看板メニューのレモンカヌレや島柑橘のタルト、レモンスコーンとどれも大人気。さらに島の果物をふんだんに使った手作りジャムも販売。手作りジャムは高級スーパーでも販売されるなど注目を集め、大崎上島のふるさと納税返礼品にも指定。2人は友人の結婚式で出会い、2001年に結婚。2人の子宝にも恵まれた。しかし、ここに来るまでは並々ならぬ苦労があった。1973年、京都の呉服店を営む両親の元に生まれた太郎さん。立命館大学を卒業後、家業は継がずに地元の京都で不動産賃貸業に就職。仕事一筋だった当時の年収は600万円くらいだったという。順風満帆な人生を歩んでいたが、多忙すぎる生活から36歳の時、早期退職を決意。始めは目的もなくゆっくりしようとしていた中で、引っ越す1年前に両親が引退して、田舎暮らしがしたいということで、大崎上島にたどり着いた。太郎さんの母の実家は隣の大崎下島。両親が先に京都から移住。つられるように太郎さん自身も大崎上島への移住を考えるように。しかし、夫婦の間にはまだ幼い子どもがいた。
太郎さんの相談を受けた亜紀さんは当初移住に賛成していたものの、最初は慣れないレモン作りに苦戦した。また亜紀さんも島での暮らしに慣れずにホームシックになってしまった。そんな時島で30年以上レモン栽培を行う河田忠宏さんの下に太郎さんが弟子入し、レモン栽培の腕を徐々に上げていった。さらにレモン栽培を始めて5年が経過すると瀬戸内レモンブームが到来し、太郎さんのレモンも飛躍的に売り上げを伸ばした。また妻の亜紀さんも仕事に没頭し、レモンを使用した手作りジャムがセレクトショップの人気商品となった。現在の年商は2600万円ほどだという。またプライベートも充実していて、仲間たちと一緒に大崎上島駅伝大会に参加するなどしている。また息子の正宗さんも早期退職してレモン農家になっている。
岩崎正宗さんは父・太郎さんと同じくレモン農家だが、元々は就職して3年間社会人をやっていて、その後農家に転職した。5年制の高専を卒業後、世界的超一流メーカーに入社。去年、早期退職して大崎上島に戻ってきた。岩崎太郎さんは、同じ農家というのは嬉しい、逆に刺激になると話した。
師匠みたいな人はいるかと、ソウダネくんに聞くと、阿川佐和子さんや飯尾和樹さんが僕の師匠と言えるかもしれないと話した。
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