- 出演者
- 池上彰 宇賀なつみ
日本と世界のスタンダードを比べてみたら日本の今が見えてきた。日本は仕事優先、少子化で人手不足、給料が上がらないとよく言われる。働き方、お金、少子化問題などをフランスやドイツなど世界の国々で徹底比較。
池上彰がドイツを現地取材。日本を抜いてGDP世界3位。ドイツのイメージについて堀田茜はビールとソーセージ、松井ケムリは車などとコメント。松井の相方は高比良くるま。ドイツ連邦共和国の人口は約8482万人、面積は日本の約94パーセント。資金や人手がどれだけ成果を生んだかを数値化した労働生産性が高いと言われている。日本は1時間あたり56.8ドルだが、ドイツは96.5ドル。
ベルリンのブランデンブルク門は18世紀、プロイセン王国時代に建設。日本ベルリン間の直行便はなく、1度の乗り継ぎで約18時間。ベルリンの壁の跡が至る所にあり、ベルリンの壁博物館もある。かつて東ドイツの首都ベルリンの中が東西に分かれていた。ベルリン東部は旧東ドイツなので東ドイツ時代のものが多く残る。例えばアンペルマンは東ベルリンだけで使われていた信号機。今ではドイツ各所で見られ、女性タイプのアンペルフラウもある。つまずきの石と呼ばれるプレートは、住んでいたユダヤ人が殺された印。ドイツ観光でタクシーを停めるときは真横に手を伸ばす。手を挙げるナチス式敬礼は絶対にいけない。また日曜日は飲食店以外は基本営業してはいけないという閉店法がある。Julchen Hoppeでソーセージ、ハンバーグ、ザワークラウト、ジャガイモを注文。ビールはジョッキに引いてある線より下の場合、交換を要求できる。ドイツのノンアルコールビールは日本と違いアルコールが少し入っている。保護者の監督下だと14歳からビールを飲める。それ以外でも16歳から飲める。ベルリンは観光スポットが少ないが、ヨーロッパナンバー1のアトラクション、高さ120mのブランコがある。リクエストすると回転。この時期のドイツの風物詩といえばクリスマスマーケット。クリスマスまで約1カ月間各地で開催。飾りや飲食の屋台などが並ぶ。飾りなどを売る屋台がある。ホットワインは飛んだアルコールをウオッカなどで補充した飲み物。シュトレンはラムに漬け込んだレーズンなどを生地にまぜ焼いて砂糖をまぶしたお菓子で、クリスマス名物。少しずつスライスして約1カ月かけ食べる。赤いサンタはコカコーラが宣伝で広めたとも言われる。
市場でGDP世界3位のドイツの景気、物価をチェック。卵6個約600円、ホタテ100g約1600円、タコ100g約1700円。物価高で人手不足が深刻。一方で給料も少しだが上がっているらしい。ドイツでは生の豚肉のミンチを食べる習慣もある。日本より生産性が高い理由として、高度な技術と知識を持った職人を育てるマイスター制度がある。パン工房 Beumer&Lutumでは多くを手作業で行う。イラク出身のパンのマイスターであるケラールアル=ハーキムは、デュアルシステムといって学校に通いながら企業で働くシステムがあるなどとコメント。10歳くらいで大学進学コースかマイスターなどを目指す職人コースに進路が分かれる。職人を目指す人たちは企業で働きながら学校で学ぶ。マイスターにならないと起業や経営ができない。マイスターのある業種は大工など53。マイスターになると給料も地位も高い。難民や移民でもマイスターになれる。
ドイツのマイスターは社会的に尊敬され、給料も高い。池上彰のドイツ取材についてトーク。本高克樹は池上彰のパン工場姿を見られたのがうれしかったなどとコメント。ドイツでマイスターのある業種は大工など53。ケンドーコバヤシは国家試験でお笑いマイスター取得しているなどとコメント。
池上彰がドイツ取材。東部のドレスデンへ移動する際、アウトバーンを利用。ドイツ国内の無料の高速道路で、制限速度は基本的にない。ドイツの自動車産業発展の一因になった。ドレスデンはドレスデンエルベ渓谷と旧市街の美しさで2004年に世界遺産に登録。しかし2009年に登録抹消された。登録後に建設された近代的な橋が景観を壊したため。
ドレスデンにあるIT企業でドイツの働き方について取材した。社長のマティアス・トイブリッヒ氏によるとドイツでは中小企業の方が大企業よりも自由で、新しいアイディアを生み出しやすいという。またトップがいなくてもそれぞれが責任を持って仕事をする環境を整備しているという。この他保育園は1歳から預けられるようになっているなど、働きやすい環境が整えられている。
ドイツでも少子化が問題になっていて、日本同様に物価高など経済的余裕のなさから子どもを持つ選択を取りにくいという。
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日本では1990年代以降海外に工場を作って海外で生産することで価格を抑えて競争していたのに対し、ドイツではあくまで国内生産にこだわった高価値・高価格で勝負していた。このため日本では国内産業が海外に流出して空洞化してしまった。またドイツの中小企業は日本のように大企業の下請けではなく、主体的にものづくりをして自主的に輸出をしている。このため日本の中小企業に比べて利益率が高く、結果的に生産性を高めている。
何でもスケールが大きいイメージのある中国で話題になっているのが地上70mの断崖に設置されたカフェ。コーヒー1杯の値段は、安全装備や撮影サービス込みで約8500円。スリリングな体験が味わえると話題になっている。一方、マラソン大会には選手以外に人型ロボットが参加。ほかにも、キックボクシング大会やサッカー大会を開くなど、中国では人型ロボットの開発に力を入れている。
中国のワークライフバランスは仕事を優先し残業が当たり前という人が多く、日本と似通った部分がある。しかし、上司と部下は友達のような関係で、上司とはフラットな関係だという。一方、若者の間では「頑張っても報われないから何もしない」と考える躺平主義の人が増加していることが社会問題となっている。「もし100万円もらったら使い道は?」というアンケートに対し、日本では貯金や投資と回答する人が多かったが、中国でも貯金などに使う堅実な意見が多かった。
いま日中関係が悪化していると言われているが、そのきっかけとされているのが、高市総理の台湾有事をめぐる答弁。高市総理が「日本にとっての存立危機事態とはどういうことなのか」という質問に対して、「(中国が)戦艦を使って武力の行使を伴うものであればどう考えても存立危機事態になり得る」と回答。これに中国は乱暴に国内の問題に干渉したなと抗議。今のところ中国と台湾の間で武力衝突は起きていないが、台湾有事はすでに始まっているとも言われている。最近台湾を訪れた池上彰は、中国が台湾の中で中国寄りの人を増やそうとしているように感じたという。
「池上彰のニュースそうだったのか!!」の番組宣伝。
日本では少子化が問題だが、移民が多いアメリカではどうなのか。日本ほどではないにしろアメリカの出生率も下がっているが、あまり大きな問題にならないのは移民が多く、人口自体は増えているから。
アメリカの働き方。「仕事のために全てを犠牲にはしない」「結婚式やお葬式だけじゃなく買い物に行くためでも休む」等の声が聞かれた。
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トランプ大統領が多様性などの政策を廃止したが、職場に変化はあったのか。女性は「知り合いが大学で働いているけど、多様性などの政策をやめたせいで予算はカット。このまま資金が尽きたら彼女は仕事を失ってしまう」と話した。さらにアメリカには65歳で定年という仕組みはないとのこと。男性は「給料は上がってるけど物価の上昇に全然追いついていない」と話した。都会に住む人ほど生活が苦しいのが今のアメリカ。
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- アメリカドナルド・ジョン・トランプ
新卒の一括採用も世界では珍しいという。アメリカでは在学中は勉強に集中し、卒業後に仕事を探す人も。インターンシップに参加する学生も中にはいるが、企業に新卒という概念はなく、通年採用のところが多い。でも日本は決まった時期に就職活動。世界で比較しても大学卒業後すぐ入社する割合は約79%。日本は年功序列・終身雇用という独特な仕組みがあるため。日本に定年制があるのも年功序列・終身雇用が理由とも。過去には定年制があったが、年齢で辞めさせるのは差別だと、欧米では法律で禁止された国も。池上彰は「海外を見ることによって日本も意外に良いじゃないかとか、あるいは学ぶところがあるのかというのを知る。たまには世界のイメージを改めて見るというか、それが必要になるのかなと思った」等とまとめた。
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