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オープニング映像。
砕石はコンクリートた天然の石が主流。潮来工機では8年前から硬くて重い特殊な砕石を採用している。原料は家庭ごみの焼却灰。現在、日本では年間約300万tの焼却灰が発生している。その焼却灰を高熱で溶かして抽出される物質が溶融スラグ。近年、エコな資源として注目されている。道路の下に敷く路盤材として広く活用されている。その溶融スラグを作っている会社が今回のガリバー「新日本電工」。創業100年、鉄を強くする材料を材料を手掛ける老舗企業だが、30年前から焼却灰の資源化事業を開始。
新日本電工の年商は772億円、従業員数は964人。国内10カ所に拠点がある。新日本電工が手掛けるフェロマンガンという合金鉄は自動車や鉄道、橋、建物などに利用されている。フェロマンガンを作る電気炉には電極棒が入っていて、原料のマンガン鉱石を入れて電気を流して加熱すると解ける。比重が大きいフェロマンガンが下に溜まって、それ以外の不純物は上に浮いていく。この時重要となるのがフェロマンガンと不純物をしっかりと分離させること。分離した状態を保ったまま、金属だけを外に出す。新日本電工では長年電気炉を扱ってきた経験から、電極に流す電気を微妙に調整し高品質の合金鉄を作り続けている。
新日本電工は創業以来巨大な電気炉を駆使して高品質の合金鉄を作っている。ごみを焼却したあとに残る焼却灰は通常埋め立て処分されるが、環境省の推定では全国にある埋め立て処分場がいっぱいになるまでの期間は約25年。そこで新日本電工が始めたのが焼却灰を資源として再生する事業。現在、全国96の地方自治体・広域組合から焼却灰を受け入れている。灰は約1500℃の熱で溶かされる。ダイオキシンなどの有害物質は熱で無害化される。溶けた灰は比重によって分離して上の方には溶融スラグ、下の方には溶融メタルが溜まる。溶融スラグと溶融メタルを分離させたまま電気炉から出す技術に長年の経験が生かされている。溶融スラグは路盤材などに活用される硬くて重い砕石となる。
新日本電工の創業は1925年。60年代以降、合金鉄に加えて金属の機能を高める材料を製造にも事業を広げた。その後、ITや電子部品などの分野にも進出。60年代には水力発電を行う会社と合併し水力発電を推し進めた。70年代、水質汚染問題を機に排水処理装置を開発。1995年、民間企業として日本で初めてごみの焼却灰を資源化する事業をスタートさせた。
焼却灰を溶かしてできる4%ほどの物質が溶融メタル。この中には鉄や銅のほか、金や銀などの貴重な資源も含まれている。溶融メタルを長年採用しているのがJX金属。動の原料は主にチリの銅鉱山から仕入れてきたが、溶融メタルも含めて現在原料の多様化に力を入れているという。溶融メタルに含まれる金は天然の金鉱石よりも金の含有量が多いという。
「限りある資源を無限の価値に変えていく、こういう事業をどんどん広げたい」と青木社長は語った。
知られざるガリバーの次回予告。
