きょうの為替について、りそなホールディングスの井口慶一が解説。ドル円予想レンジは158.50円から159.50円。きのうのニューヨーク市場では米国とイランの協議再開への期待からややリスクオンムードとなり、ドル円は底堅く推移する一方で、訪米中の片山財務相がベッセント財務長官と為替について議論したとの報道があり、介入への警戒感から上値も限定的だった。本日もイラン情勢をめぐるヘッドラインに注目しながら159円を挟んで一進一退の展開を見込む。注目ポイントは円買い介入のタイミング。2月28日のイラン紛争開始以降、原油動向次第のマーケットが続いているが、中でもドル円は原油先物価格と相関が高まっている。イラン紛争が長期化するとの見方や停戦しても原油価格が高止まりするとの思惑からドル円は当面底堅い展開が続くとみている。日銀については再来週の決定会合での利上げを予想する声もあり、引き続き利上げを進めていく過程にあるが、日銀の利上げ織り込み度合いを表す先物市場のチャートを見ると、すでに年内2回の利上げを織り込んだ水準にあることから、利上げが決定されても大幅な円高は望みにくい。FRBについてはイラン紛争前までは年内2回の利下げを織り込んでいたが、現在は利下げが1回も織り込まれていない。インフレへの警戒が長引く可能性が高いことから利下げによるドル安進行も期待しにくい。IMM通貨先物 投機筋の円ポジションを見ると、2022年の円買い介入実施時の水準まで膨らんできたため、介入効果が見込める。2022年、2024年は直近の上値を上抜けてから円買い介入実施。次の介入は2024年の高値161.95円水準を明確に上抜けしてから実施される可能性が高い。
