アメリカの新興IT企業「アンソロピック」が発表した新型AI「クロード・ミュトス」について世界で警戒感が広がっている。サイバー防衛を目的に開発されたもので、パソコンやスマートフォンなどに潜んでいる欠陥を見つけ出す能力が非常に高い。ミュトスは世界で最も強固なソフトについて27年間見つからなかった欠陥を発見。動画ソフトでも16年間、見逃されていた欠陥を発見した。ほかにも開発者が気づかなかった欠陥を数週間で数千件も発見。ミュトスは高性能ではあるが悪用された場合のリスクが懸念されている。金融機関や重要インフラへのサイバー攻撃に悪用されてしまうと口座情報の流出や不正送金など、暮らしに甚大な影響を及ぼす可能性がある。そのためアンソロピックはミュトスの一般公開を見送った。現在、アクセス権を持っているのはグーグル、マイクロソフトなど。こうした中、共同通信によると日本政府はアンソロピックに対し政府や重要インフラ企業がミュトスにアクセスできるよう協力を求めているという。一方、アンソロピックのダリオ・アモディCEOは「中国のAIは半年から1年でミュトスに追いつく可能性がある」と警鐘を鳴らしている。ロイター通信によると、重要インフラにも直結するAI技術をめぐってはあすから始まる米中首脳会談でもAIについて協議される見通し。元衆議院議員・杉村太蔵は「セキュリティにかけるコストがこれからものすごく大きくなるのではないかという懸念がある」などとスタジオでコメント。
