上皇さまは公務から退き、いまは週3日ほどを研究に充てられている。水槽の部屋に続いて側近・林さんが研究所を案内してくれた。ここでは映像や資料からハゼの仲間の特徴や生態の違いを詳しく調べられているという。その奥が上皇さまが実際にハゼを触られる部屋。真ん中にあるのは顕微鏡。骨や感覚器官などを詳しく調べるのに使われる。そして国内外から集められた多くのハゼの標本が並んでいた。この標本を使い、行っている研究の一部を林さんが実践して見せてくれた。1つの論文で調べられたハゼは数百匹にのぼる。その1匹1匹の特徴・感覚器官を丁寧に記録していかれた。上皇さまが題材に選ばれるハゼには「身近で一見地味なハゼ」という特徴がある。あまり人が目を向けないハゼを好まれるという。
