「GO FOR BROKE(当たって砕けろ)」。第二次世界大戦中、日系アメリカ人で構成されヨーロッパ戦線で戦ったアメリカ軍の第442連隊の標語。アメリカでは今月、この部隊に思いを寄せる記念日を迎えた。兵士たちが戦地から送った手紙が残されていた。そこには日系人としての葛藤や、戦争の悲惨さがつづられていた。第二次世界大戦でアメリカ兵として戦った日系人に関する巡回展。今年から全米各地で行われる予定で、1人の日系人女性が会場を訪れた。キャロル・カワムラは父親の兄にあたる伯父のトシアキ・クゲは第442連隊の衛生兵として激戦を生き抜いた。カワムラは伯父の日記など、戦時中の品を初めて貸し出し公開した。戦時中、親しい人々宛に苦しい胸のうちをつづった手紙もあった。第442連隊は1944年、ヨーロッパ戦線に派遣。恋人に宛てた手紙には戦場の現実が書かれていた。弟・トーマスも徴兵され戦線に投入。約半年後に書かれた手紙には「トーマスが戦死した」とつづられていた。クゲは戦後に医師になる夢を実現し、亡くなるまで日米の交流に尽力した。カワムラは地元の図書館に働きかけ、先月、日系兵に関する資料を期間限定で展示。国を思う気持ちにルーツは関係なく、訪れた人に二度と同じことが起きないよう考えてほしいという。
