南柏駅前で出会った齊藤潤一さん(51歳)の家まで徒歩でついて行った。多摩美術大学の彫刻学科を卒業した自称アーティスト。名字「さいとう」の漢字にこだわりがあった。玄関のドアを開けるとスケートボードで段差ができていた。強盗対策として躓くようにしてあるという。防犯意識が高かった。物があふれ通路はギリギリ。階段には本が並び、本棚のようになっていた。築40年の持ち家で間取りは7DK。「空き箱を組み合わせて何かしらを貼る」だけの作品『箱複合』を見せてくれた。3浪して美大へ入学し、個展を開いたこともあるという。ほかにも作品を見せてくれた。天井裏は光を点滅させていた。ハクビシン対策だという。主食はカップ麺で1日1食。両親は離婚し、一緒に暮らしていた母は4年前に86歳で亡くなった。現在は母の遺産で暮らしている。GUCCIなど高級ブランドの親会社の創業者でアート界にも絶大な影響を持つと言われるフランソワ・ピノーから個人賞をもらったこともあるが、自己を過大評価してしまい、芽が出ないまま51歳になってしまった。母親を安心させて送りたかった後悔はあるが、芸術の道をやめるつもりはないという。南柏駅で齊藤さんの家について行ったら…「勘違いかもしれないけど…」この先も作り続けるアーティストの姿が見られました。
