原油価格の上昇が止まらない。2日、トランプ大統領は自身のSNSにイランの重要な橋を破壊したことを動画付きで投稿した。アメリカ軍が空爆したのはテヘランとイラン西部を結ぶ建設中の橋。この空爆で少なくとも8人が死亡、95人がけがをした(イラン国営メディア)。トランプ大統領はさらなる攻撃の予告をし、停戦協議における譲歩を要求した。これに対しイラン・アラグチ外相はSNSで「アメリカの道徳の崩壊」などと訴えた。またイラン革命防衛隊は米軍のF35ステルス戦闘機を撃墜したと発表。WTI原油先物の終値は前日比11.42ドル高い1バレル=111.54ドルと約3年9カ月ぶりの高値を記録した。ホルムズ海峡では変化も見え始めている。商船三井によるとLNGタンカー「SOHAR」がホルムズ海峡を通過・危険水域から脱出したという。Marine Trafficをみると日本時間のきのう午後1時ごろ~9時ごろにホルムズ海峡を通過したことが分かる。イランへの攻撃後に日本関連の船舶がペルシャ湾の外に出たのは初めて。東京大学大学院・渡邉教授の分析によると、事実上の封鎖が続くホルムズ海峡では先月23日以降複数のタンカーが通行した形跡が確認されているという。背景にはイラン側が通航料を求めているとの情報もある。ブルームバーグ通信は、通航料は人民元もしくは暗号資産で徴収していると報じた。衛星画像からは小型の船がタンカーの周囲を取り囲むように航行する様子が確認された。イラン側の動きに対応しようと2日、40カ国以上の外相がホルムズ海峡の安全確保に向けオンライン会合を開いた。会合を主催したイギリスは声明で「イランによる通航料の徴収を断固拒否する」とした。
