大阪に本社を構える建設会社「三和建設」。工場や物流施設などの設計・施工を行っている。入社2年目の阿井川さんはこの会社で一番の若手。100名以上の職人たちを束ね工事が滞りなく進むよう目を配る。チームを組むのは年の離れた現場所長や先輩。コミュケーションがうまくいかず、周りに気を使ってグチをこぼすこともできない。仕事を終えると社員寮に帰る。この社員寮こそ若手社員の孤独を解消する切り札。この会社では入社して1年間は必ず寮に入るルール。1階は共用スペースで2~5階が個室。個室は7畳ほどのワンルームでシャワー・トイレのみの簡素な間取り。一方で、リビングやキッチン、洗濯機などを共用部に設置することで社員同士が生活の中で顔を合わせやすいように設計されている。現在は1~4年目までの社員12人が入居中。社員寮を導入したのは2018年。背景には孤独が原因の離職率の高さという課題があった。寮の仕組みを作った清水さんは若手社員たちが繋がる環境を作ることで孤独を防ごうと考えた。社員寮以外にも同期の社員同士のt旅行に補助を出すなど繋がりを強化する仕組みを整備。こうした取り組みで50%を超えることもあった若手社員の離職率は8%にまで改善した。
国内の社宅や寮の戸数は約30年ぶりに増加に転じていて、採用面接で社員寮について質問されることも増えているという。
国内の社宅や寮の戸数は約30年ぶりに増加に転じていて、採用面接で社員寮について質問されることも増えているという。
