生成AIの制作現場の受け止め方は立場によって異なっている。イベントに登場したスティーヴン・スピルバーグ監督は様々な場面でAIが活躍するのは賛成するとしつつも“自分自身の映画では使ったことは一度もない、創造的な人間の代わりとなるようなAIには賛成できない”と発言した。一方、映画芸術科学アカデミーは生成AIを使った作品についてノミネートの可能性を高めることも損なうこともしないとし、AIの利用を制限しないことを明示。それと同時に映画制作において人間がどれほど中心的な役割を果たしたか考慮するとも付け加えている。利用をめぐる規制や規則についても行われており、ハリウッドを抱えるカリフォルニア州では俳優の声や容姿を生成する場合は本人の許可が必要、亡くなった俳優を生成する場合は遺族側の同意が必要という法案が成立している。労働組合も独自の取り決めを設けて、権利保護に取り組んでいる。一方でAI技術の発展スピードが早すぎて規制などが追いついていないという指摘もある。企業のAI投資も進んでおり、Amazonは映画などの作成の効率化のため活用するつもりと発表し、NetflixもAIツールを開発する企業を買収していて、AIの市場規模は2035年までに4.5倍に拡大するという調査もある。
