社会問題となっている日本のインフラの老朽化。特に上下水道の老朽化は深刻で、道路の陥没まで各地で引き起こしている。インフラ問題解決を期待されているのは今週、石川・珠洲市が発表した水道に頼らない全く新しい水インフラ。震災の復旧が今も続く珠洲市。その中心部から少し離れると今も崩れたままの道。この地域では今も断水が続いたまま。そんな中、2年ぶりに帰宅した夫婦がいる。断水が続く家でなぜ暮らし始めることができたのか。家の外にある白い箱は家庭用水循環システム「WOTA Unit」。屋根から雨水を回収し生物処理、膜処理、殺菌処理をすることによって人が飲めるレベルまで水をきれいにする。使った水は再び浄化。繰り返し使うことができる世界初の技術。2年前、能登全域に設置された仮設シャワー。各地の避難所に約100台のシャワーを設置するために動いたのは水処理のスタートアップWOTAの前田CEO。珠洲市の金田副市長は「復興に向けたパートナーですよ」などと話した。復興が進む中、珠洲市が新たに直面したのが山間部における水道管の復旧コストの問題。水道管更新工事は1kmあたり1~2億円以上かかると言われている。珠洲市とWOTAが「分散型」の水道インフラ。限られた予算で持続性を保つ試み。今回の取り組みは国主導の実証事業でもある。全国の水道管更新費用は今後30年間で30兆円を超える試算(国土交通省)。この事業により7世帯が帰宅予定だという。日本が抱えるコスト・人口減少の課題を前田CEOは変えようとしている。珠洲市はこの取り組みの技術的な課題を検証していきながら将来的にはより多くの家庭に導入していきたいとしている。
