中国出発前のトランプ大統領は自信を覗かせていた。中国・北京に到着したトランプ大統領は中国側からの歓迎を受けた。去年10月の米中首脳会談では議題の焦点は追加関税であり、中国がレアアースの輸出規制という禁じ手に出ていて緊張緩和を模索した結果、規制は一時停止で協議は収まったが、その後も関税をめぐる貿易合意には至っていない。休戦状態にある米中にイラン情勢が加わった。ロイター/イプソス世論調査ではガソリン価格で家計に打撃が約63%となり3月から8ptアップした。アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所のザック上級研究員はトランプ氏の最優先は経済関係で中国企業と多くのディールを発表したいなどと解説した。トランプ大統領と同行しているのはイーロン・マスクCEOなど17の大企業のトップたちであり、中国市場の拡大で訪中の成果にしようとしている。トランプ大統領が訪問予定としている天壇公園には米中国交正常化を築いたキッシンジャー元国務長官が何度も足を運んだ地であり、国賓以上の待遇だとされている。中国側の思惑では台湾が最優先事項であり、独立への不支持や武器輸出を遅らせるなどの成果を引き出したいなどの考えとしている。去年12月、トランプ政権は台湾に約111億ドルの武器売却を承認し、中国は猛反発していた。トランプ大統領は台湾への武器売却を交渉材料にする可能性を示唆している。歴代のアメリカ政権は40年前の台湾との約束通り武器売却を中国とは協議しない立場を守っている。ザック上級研究員はアメリカ側は会談で超短期的な取引に注力し、中国側は長期的な譲歩を引き出そうとするなどと解説した。
