ウクライナでは地雷や不発弾などの爆発物が埋まっているとされる土地が、国土の25%に上り、こうした金属などによる農地の汚染が深刻な問題になっている。日本の被災地の岩手・陸前高田市の農業ベンチャーの開発した技術で、塩害に遭った土地でトマト栽培が可能になった。水や肥料を吸収する特殊なフィルムに苗を植え付けるフィルム栽培を2015年から陸前高田で取り入れている。そこで、企業ではウクライナの農業復興につなげられないかと考えた。フィルム栽培のトマトは植物にストレスがかかり糖度が増して収益性が高くなる。社長の吉岡浩さんらは去年キーウを訪れた。フィルムなどの素材は全て日本から持ち込み、ウクライナ農業省の研究所のラリサ・プリシャジュニュク副所長らに管理方法などを伝えた。記録的寒波がウクライナが襲い、フィルム栽培は危機に直面するが、薪を使ったボイラーで乗り越えた。春には赤い実がなり、吉岡さんも日本から収穫を祝った。ラリサさんは「戦争は思ったより長く続いていますが、いつか終わると期待しています。国内経済のためそして輸出のために今から準備をしなければなりません」と述べた。
