北海道は石狩鍋や鉄砲汁などがあるが、今回はジンギスカン。ジンギスカンは羊の肉ともやし、タマネギなどの野菜を一緒に焼いて食べる北海道のご当地鍋。札幌市内だけでも多くのジンギスカン専門店がある。老舗のジンギスカン専門店ではタレにラム肉を漬け込んだ味つけ式。ラム肉を焼いた後にタレをつける後づけ式のお店もある。北海道大学の高井哲彦准教授によると、これまでに何度かジンギスカンブームがあったという。1972年の札幌オリンピック開催、都市部の百貨店を中心に北海道物産展が盛んになったこともあり空前の北海道ブームとなった。次のブームは2001年、国内初のBSE感染牛が確認されたとき。牛肉の安全性が大きく揺れる社会問題となった。第4の肉として注目されたのが羊だった。北海道でジンギスカンが根づいたキッカケは羊の毛。大正7年、政府は衣服の製造に必要な必毛の生産を国内でまかなうべく羊毛のための羊を100万頭飼育するという計画を立案。全国5か所に羊の牧場がつくられ、飼育していた羊の肉を有効活用する料理としてジンギスカンが注目された。お店や企業の努力の甲斐あって一家に1つジンギスカン鍋が当たり前になり、お花見やキャンプなどでジンギスカンが定番料理になった。ジンギスカンの鍋は盛り上がった中央部分に肉を置けば、余分な脂を下に流すことができ、へりで野菜を焼けば水分が肉に届く心配がないという技ありの設計。
北海道・岩見沢市にある私設ミュージアムはジンギスカン鍋だけの博物館。ジンギスカンの鍋だけ600枚も展示してある。上の鍋でジンギスカン、下の部分でラムしゃぶを楽しめる欲張りな鍋や、エリアが区切られたタイプなどもある。
北海道・岩見沢市にある私設ミュージアムはジンギスカン鍋だけの博物館。ジンギスカンの鍋だけ600枚も展示してある。上の鍋でジンギスカン、下の部分でラムしゃぶを楽しめる欲張りな鍋や、エリアが区切られたタイプなどもある。
