沖縄県南風原町の生産農家、コチョウランの魅力を陰ながら支える花鉢を作っているのが沖縄市にある工房「名幸花鉢工場」。1950年創業、花鉢を専門で扱い、東京や関西、韓国でも取引をしている。7人の従業員を束ねるのが、4代目の名幸歩さん。名幸さんのこだわりの1つが沖縄の原料を使うこと。県内で採取した天然の泥クチャと赤土をブレンドして粘土を作るが、水でかき混ぜる水簸という技術を導入し不純物が混ざった原料も有効活用している。限られた資源を大切に使う取り組み。2つ目のこだわりは手作り。意識するのはシワを作らないこと。乾燥させた鉢を24時間火にかける。近年名幸さんの技術が大きく貢献したのが首里城正殿の屋根に葺かれた赤瓦。瓦の原料クチャに大量の鉄粉が混ざっていたという窮地を救ったのが、名幸さんの「水簸」の技術だった。
