発電しながら農地としても活用できる「営農型」と呼ばれる太陽光発電が注目されている。宮城県美里町の水田を覆うように一面に広がる太陽光パネル。高さは約3メートルあり、トラクターも通れる。営農型太陽光発電で広さは約3.9ヘクタールと日本最大級。約2500キロワットを発電できる。発電施設を手がけるのは農業法人の舞台ファーム。舞台ファーム・針生社長によると、水田に反射した太陽光を活用し裏面での発電も可能で従来よりも多く発電できるという。パネルによる遮光率の割合は3割以下で猛暑による農作物への影響をおさえられるという。発電施設のすぐ脇には日本最大級のレタス工場があり、1日あたり約4万~5万株を出荷している。工場内ではロボットや機械などを活用し、約90%を無人化している。年間約1億円の電力が必要だが、太陽光発電で約78%を賄えるという。営農型太陽光発電設備の新規許可件数(農林水産省)は2017年度以降、前年度を上回るペースで推移。経済産業省は遮光率が高すぎない設備、値域との共生などを前提に「営農型太陽光発電」を推進している。ヤンマーHDは滋賀県と岡山県で事業を開始予定。出光興産は太陽の動きにあわせて動くパネルを採用。東急不動産は去年、「垂直式」の太陽光発電設備を使った事業を始めた。帯広畜産大学などと共同研究で地域の農業振興を目指している。営農型太陽光発電の事業を広める予定だが課題もあるという。
