あさってで東日本大震災から15年。宮城県石巻市にある大川小学校では卒業生が震災の記憶を語り継ぐ活動をしている。しかし劣化が進む校舎をどう長く保存するかという課題がある。石巻市は2016年、大川小学校について当時のまま校舎全体を残す存置保存に方針を決定。2022年12月、雨漏りなどで床が傷み補修が必要だと判断され、石巻市は2023年度一般会計当初予算案に1000万円を計上した。こうした校舎を維持するための費用は、年を追うごとに必要になってきている。Team大川未来を拓くネットワーク・今野憲斗副代表は「校舎の保存、維持をしていくためには必ず費用が発生するため補助金の活用や募金活動など、様々な資金繰りが必要になる。団体の活動を軌道にのせつつ校舎の保存、維持資金の確保は次の大きな課題となっている。自治体との話の場を設けていきたい」と話している。ジャーナリスト・増田ユリヤは「私なりにいろいろ調べて考えました。例えば東北大学がいま国際卓越研究大学に指定されて、25年度は154億円になっている。あの大学自体は東北大学災害科学国際研究所というものまで持っていて、研究もやっているわけだから、そこから少しお金を出していただくとか。それから宮城教育大学という大学があるが、そちらは石巻の学校を使ったプログラムを提供したり、子どもたちへの学びをホームページで公表している。上手な活用の仕方をしていってほしい。お金はなんとでもなると、それを見て思いました」、戦略コンサルタント日本工業大学大学院技術経営研究科教授・田中道昭は「小学校、校舎そこでの個人の思い出、個人の悲しみは強烈なメッセージ。彼の場合は5回も6回も告白して、相手からようやく返事が来て、その相手が震災で流されてしまったというのは簡単には消化できなかっただろうし、現時点でも消化できていないと思う。震災の記憶の継承という言い方をしますけど、一般的な話ではなくて、こういった個人のストーリーや悲しみを社会の教訓にする、個人の悲しみと結びつけるかたちで校舎をこうして残すというのは非常に意味が大きいと思う」などとコメントした。
