日本では過去にも中国からレアアースの輸出を規制され、産業界に深刻な影響が出た。2010年に沖縄県の尖閣諸島沖で起きた中国漁船との衝突事件の後、中国は日本に対しレアアースの輸出規制を強化し日本の産業界は2015年に規制が撤廃されるまでレアアースショックに陥った。財務省によれば2009年時点では日本のレアアースは中国からの輸入が84%と中国に依存。中国の規制に対して日本企業は調達先の多角化などを行い、中国からの輸入は一時57%まで下がったが、現在はEVやAIの需要で71%と再び高まっている。財務省によると中国のレアアースは2024年時点で世界の埋蔵量の半分近くを占める約4400万トンに上る。中でもEVなどで使われる重希土類は中国以外で発見がほどんどなく、世界シェアの90%を握っており、さらにレアアースの純度や品質を高める工程の精錬技術にも長けており、精錬業は約91%と世界一のシェアとなっている。第一生命経済研究所の嶌峰義清氏は「中国では環境への規制がゆるく生産コストも低いため、各国が中国に任せている現状。」などとコメント。
今回の中国からの措置について企業からも懸念の声が上がっている。中国が日本にレアアース輸出規制を導入した場合の経済損失について野村総合研究所の木内登英氏は「今回の規制による損失を踏まえると損失額は約2.6兆円」などと算出している。
今回の中国からの措置について企業からも懸念の声が上がっている。中国が日本にレアアース輸出規制を導入した場合の経済損失について野村総合研究所の木内登英氏は「今回の規制による損失を踏まえると損失額は約2.6兆円」などと算出している。
