飛騨市で開かれたCoIUの入学式では新入生が壇上で決意表明をした。初年度の今年は全国各地から50人が入学。大学の仕掛け人の1人・宮田裕章さんは「ここから私たちの歴史は始まり、みなさんと一緒にともにする活動がCoIUそのものを形作っていく」と話す。データサイエンティストの宮が湾は慶応大学医学部の教授も兼任している。去年開かれた大阪・関西万博では共同プロデューサーも務めた。CoIUで目指すのはAI時代の人材育成。宮田さんは「知識や技術の習得はAIにとって代わられ、人間には新たな役割が求められる」としている。学生は2年生以降、各地の地域や企業のプロジェクトに参加することになっている。すでに160以上の企業や自治体が協力・受け入れを表明している。大学の拠点に選んだのは飛騨市。あえて大都市から離れたとこに拠点を置くことに意味があるという。飛騨地方は少子高齢化が進み、若者の数が少なくなっている。岐阜県全体で見ても2000年から2020年までの間に15歳未満の人口は約25%減少。さらに2050年には13万人あまりにまで減少すると県は見込んでいる。こうした中でもCoIUには持続可能な大学経営の戦略があるという。宮田さんは「大学単体で収益を取っていくというプロジェクトではなく、さまざまな再生可能エネルギープロジェクトや地域と共同で進めていくようなまち作りのプロジェクトがある中で、収支をとって経済的なエコシステムも回していくという構造。学生が少ない状態が続いたから直ちに(経営が)厳しいということでは全く無い」と説明する。実はCoIUは「コー・イノベーション・エコシステム」と名付けた組織の一部となっている。ファンドや企業とのビジネスを生むシステムを組織内に設けることで、大学単体のほか組織全体でもビジネスを生み出し運営していくとしている。宮田さん自身も実は岐阜県出身。CoIUにかける夢は広がっている。
