- 出演者
- 辻浩平 藤重博貴 酒井美帆 秋元千明
オープニング映像。
視聴者の声の紹介。ゲストは英国王立防衛安全保障研究所・秋元千明日本特別代表。オープニングトークをした。質問やご意見募集。
香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は“中国企業所有のLPガスのタンカーが24日ホルムズ海峡を通過した”と伝えた。ララク島近くを通過したとのことで“イランが”「安全回廊」とする航路を設け特定の船舶の航行を認めていると伝えられて以降中国のLPガスのタンカーがホルムズ海峡を通過するのは初めて。ホルムズ海峡封鎖に伴う原油価格の高騰は各国で生活の先行きに大きな影響を与えている。タイ・バンコクのマーケットの紹介。タイでは原油価格高騰に伴う物流コストの上昇などでこの1ヶ月で豚肉15%、トウモロコシ8%、卵6%の値上がり。ドイツ・ベルリン近郊の農家の紹介。化学肥料の価格は先月より2割近く値上がりし、軽油の価格は軍事作戦前より2割以上値上がりしている。
イランへの攻撃は続いている。イスラエル軍は25日テヘランで空爆を行い、武器の製造施設などを攻撃した。イスファハンでは潜水艦の開発拠点を空爆舌と発表した。また米中央軍・クーパー司令官が25日SNSに“これまでに1万か所超の標的を攻撃した”と明らかにした。トランプ大統領は「戦争は実質的に数日間で終わった。海軍など全てを打ち砕いた」「我々がやらねばならなかったのはがんを取り除くことだった。がんとはいらんが核兵器を保有することでそれを切除した。そしてとどめを刺そうとしている」と発言した。アメリカやイスラエルのメディアはアメリカ側が戦闘を終結させるため15項目の計画をパキスタンを通じてイラン側に送付したと伝えている。内容としてホルムズ海峡の開放やミサイル計画の制限、これまでに蓄積した核開発能力の解体などを盛り込んだものとされている。イラン国営の英語放送・プレスTVは安全保障関係の高官の話として“アメリカの提案をイラン側は拒否した”と伝えた。戦闘終結はイラン側が決め、イラン側の戦闘終結5条件として侵略・暗殺行為の完全停止、再び戦争を強いられない仕組みの確立、賠償金支払いの補償、全ての戦線での戦闘終結、ホルムズ海峡主権行使に承認・補償をあげたとしている。
イラン・アラグチ外相は国営テレビで改めて協議は行われていないと主張したうえで、「我々は自らの条件でこの戦争を終わらせたい。二度とこの様な戦争が起こらないよう敵が教訓を学び、イランを攻撃しようという気持ちすら持たなくなるような形で終わらせる」と述べた。イラン議会・ガリバフ議長はSNSで「一部の情報によれば敵対勢力が地域のある国の支援を受けてイランの島の一つを占領する作戦を準備している。行動に移せばその国の重要なインフラは容赦ない攻撃の標的になるだろう」と報復を警告した。アメリカの有力紙が“アメリカ陸軍の戦闘部隊がカーグ島制圧のため投入される可能性”を報じていて、アメリカの動きを牽制する狙いがあるとみられる。英国・フィナンシャル・タイムズは“西側の諜報機関によるとロシアはイランへのドローンなどの段階的な輸送を完了しようとしている”と伝えている。
アメリカ中央軍・クーパー司令官は「兵士たちはさまざまな高度なAIツールを活用している。かつて何時間何日もかかっていた作業が数秒で完了する」と話した。攻撃までのプロセス(目標発見、位置特定、追尾、攻撃手段選定、攻撃、効果評価の6段階のことでKILL CHAINという)を大幅短縮できるという意味だ。アメリカ軍が主に使用しているのはパランティア社のMAVEN Smart System。AIはリアルタイムの膨大なデータを分析、標的を選ぶ。パランティア社のYouTubeの映像紹介。アメリカ軍が今回最初の4日間で攻撃した標的は約2000で、ISへの軍事作戦で6カ月かかった数。英国王立防衛安全保障研究所・秋元千明日本特別代表に話を聞く。秋元さんは「(パランティアのシステムについて)メイブンは手足、ゴッサムは頭脳。メイブンとゴッサムが話し合いながら作戦を立案し、人間に提案する。最近はチャットGPTのような、人間が語りかけると反応する使い勝手のいいシステムになっている」と述べた。ウクライナのAIを使用したドローンの映像の紹介。世界中にAIが活用されている。「ロシアが侵攻して1か月後くらいで、パランティアはアメリカの地空間情報局といっしょにドイツにメインフレームを設置、ウクライナに貸し出しを始めたという。ウクライナは作戦効率が良くなった」「ベネズエラでは大規模言語モデルを活用し、本格的にやった。ある程度実践で使える確証を得たため全面的にAIに依存した軍事作戦が行われている」「数字を見ればわかるが、イラン戦争で戦争始まって12時間で攻撃目標900抽出、6日1800、3週間で6000を抽出し提示している。かなりAIに自動化バイアス、一応人間がやっているが単純に承認している懸念がある。倫理的問題、国際法規を検証する別のAIもあったり、全く別のAIを走らせ、違った結論がでないか精査する仕組み(ガードレールシステム)もある」と解説した。
秋元さんは「アメリカ国防総省が2023年1月改訂版でDOD3000.09という命令を出している。必ず最後は人間が責任を負うと指示している。さまざまなガードレールを施している。その他倫理的な問題は、文脈の欠落がある。敵がどういう意志がありそこにいるのかわからない」「戦場の非人格化というが、よく考えるといっても目標が数百あると、考えていられない。十分に敵味方がはっきりしないままやってしまうことがある。AIの敵を識別する確率は60%といわれていて、人間も84%。人間同士でも味方同士で撃ち合うことがある。AIの識別能力を上げようとしているが、短時間で効率的に実行でき運用できるため、軍事的利益と倫理面での問題をつねにバランスを抱えながらやらなくてはいけない」「学校を攻撃する事件が起きた」と説明した。AIの軍事利用は世界の戦争をどう変えるかという質問に対し、秋元さんは「21世紀の新しい抑止力。20世紀は核など大量破壊兵器が抑止力だった。AIを持っているか持っていないかでまるで違う。AIを持っている国家が戦力的有利、抑止力になる。AI自体が軍拡といえば軍拡だが、このシステムで要らなくなる兵器もある。ドローンがあると、大砲、戦車がいらないという議論もある。10年、20年見ないとわからない」、倫理面について「人間の軍事技術の開発の歴史について、例えば核兵器が出た時倫理面を訴えやめようとしたのはあとから。新しい技術が登場した時、国の利益になるか、軍事的有利になる、世界的優位を維持できるため重視して前に進んでしまう」と答えた。
明日のゲストは池内恵教授(東京大学先端科学技術研究センター)。
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トランプ大統領は5月14~15日北京を訪問する。今月31日から中国訪問を予定していたトランプ大統領はイランでの軍事作戦対応で延期を申し入れていた。トランプ大統領はSNSに“習主席と共に時間を過ごせることを大いに楽しみにしている。記念すべき出来事になると確信している”と投稿し、米中関係の重要性を強調、今年後半、“習主席と彭麗媛夫人をワシントンに招く”としている。
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中国できょう経済フォーラムが開幕した。習近平指導部の一人が演説に訪れた。中国共産党序列3位・趙楽際委員長は「現在世界は地政学的な衝突や局地的な戦争が相次ぎ、単独主義や保護主義がはびこり、覇権主義や強権政治の脅威が高まっている」などと話し武力ではなく政治力で問題解決をする重要性を訴えた。中国でもガソリン価格が高騰、懸念が高まっている。中国人民大学国際関係学院・時殷弘教授は「中国には政治的配慮から遅かれ早かれアメリカ大統領と北京化ワシントンで会談すべきだとの考えがある。だからこそ中国政府は重要な戦略的パートナーだったイランに対し実質的な行動を取っていない」と話した。
パパたちが娘の髪の整え方を学ぶイベントが行われた。専門家の指導でポニーテールや三つ編みにチャレンジ。娘との絆を深めるにも役立つとのこと。
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ミャンマーのマンダレーと隣の地域を結ぶ主要な橋は崩落し今は通行することができない。今も倒壊した建物が残り撤去作業が続いている。中には重機や作業員が不足し放置されている場所もある。地震直後、各国や国際機関が救助、医療支援で入るも軍はこうした支援活動を制限。さらに地震から約3か月後、避難キャンプは撤収させられ、1年経つ今も生活再建を見通せない人が多くいる。仮設テントで暮らす女性の妹夫婦は地震で行方不明となりおいを引き取る。自宅の修復作業は今年1月にかけて行われたがまだ多くの場所に亀裂が残っていて安心できないという。
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- マンダレー(ミャンマー)
地震は国内避難民にも大きな影響を及ぼしている。ティン・マー・エイさんは4年前、激しい戦闘でふるさとの北西部ザガイン管区から子ども、孫など13人でマンダレーに避難してきた。避難民キャンプで喫茶店を営みわずかな収入を得ていた。地震で住まいや喫茶店の一部が壊れる。ことしに入り小規模な地震が相次ぎ不安が拭い去れないという。さらにイラン情勢の緊迫化で燃料不足も直面。バイクで毎日30分ほどかけて市場を訪れていた。しかし燃料が入手困難になりバイクがつかえない。独立系メディアは、軍の空爆で市民が約50人死亡したと伝える。エイさんは自分の村のことは忘れていないが今は帰る勇気がないと述べる。UNDPミャンマー事務所の下村代表はどこまでが地震のせいなのか、内戦のせいなのかというのが見えない状況。出口のない困難に立ち向かわれて非常に困っていると述べる。
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- マンダレー(ミャンマー)国際連合開発計画
日本への公開にあわせて映画監督のブランドン・クレーマーさんが来日。製作したのは記録のためと違いをこえて対話する機会を作りたかったから。ハマスに連れ去られたのはリアット・アツィリさんとアヴィヴ・アツィリの夫婦。父親は人質開放を求める代表団の一員として渡米しバイデン政権への働きかけを続ける。帰還を願う家族だがぞれぞれの考えの違いが浮き彫りとなる。次男は強い怒りを抱き深いトラウマに苦しむ。父親は人質の開放とともにパレスチナとの共存も重要だと考えている。しかしリアットさんの妹は政治的な問題には触れず人質開放に専念すべきと主張。クレーマー監督はこの映画を観た観客は普段は目にしないような視点やその経験と向き合わなければならなくなる。リアットは悲劇を経験し本来なら怒りや復しゅうを求めるはずが、フェンスの向こう側に住むパレスチナ人への共感と思いやりを求める姿をみせた。暴力や戦争、軍事力は平和への道を見つけるための答えではない。国境や壁、国家といった違いをこえ互いの人間性を見つめ合い、相手を人間として見ることが重要だと述べる。
ハンガリーはウクライナを経由するパイプラインを通じロシア産原油を輸入している。今年1月ロシアの攻撃でパイプラインが損傷、ロシア産原油の供給を停止した。ハンガリー・オルバン首相は25日SNSで“ウクライナは我々を脅迫するためにパイプラインを封鎖している”と非難し、“ハンガリーからウクライナへの天然ガスの供給を段階的に停止する”と明らかにした。ウクライナ外務省報道官は“供給を停止した場合ハンガリーがガスの輸出で得ていた収入を失うだけだ”と批判し、影響はないとしている。
番組宣伝。番組「チコちゃんに叱られる」は今夜7時30分放送。
番組宣伝。「特集ドラマ 片想い」後編は今夜10時放送。
