- 出演者
- -
オープニング映像。
大型フェリー「さんふらわあ ぴりか」は乗用車50台、大型トラック155台を搭載できて、茨城・大洗から北海道・苫小牧まで約18時間かけて航行している。心臓部である期間室には巨大エンジンが。大型船のエンジンを作っている会社が今回のガリバー「三井E&S」。
三井E&Sの年商は3151億円、従業員数は5966人。国内外に60の拠点がある。日本は四方を海に囲まれた国なので資源・食料など多くを輸入に頼っていて、輸入の99%以上を海上輸送という手段で運んでいる。三井E&Sの巨大エンジンの特徴は構造がシンプルで燃費の効率が良いことだという。安価な重油で軸を回転させてスクリューに伝えることができる。燃料噴射弁は燃料を供給する重要な部品で、1000分の1mm単位の精度で加工されている。効率燃料を燃やすために穴の数や方向を工夫しているという。エンジンによって穴の大きさも位置も違って、穴の種類は100種類以上だという。
燃料を均一に噴射する部品の中には謎のくぼみが。くぼみが無いと燃料噴射の勢いで内部に傷がつく可能性があるが、くぼみを作ることで部品の負担を和らげて劣化を防いでいるという。エンジンブロックを加工する設備の規模は450tのモノを運ぶことができる天井クレーンを備えている。加工する部品のサイズは長さが16m、幅と高さが5m、重さは200t。求められる機械加工の精度は0.01mm単位。加工工場から送られた部品はエンジンの型に合わせて人の手によって組み立てられる。組み立てと検査を行って試運転による性能検査が終わると、エンジンは運搬用の船で造船所へ運ばれていく。最低でも20年以上は動き続けるという。
- キーワード
- 三井E&S
1917年、岡山県玉野市で旧三井物産の造船部が造船事業を始めたのが会社の始まりだった。1926年にはデンマークの会社と技術提携を結びディーゼルエンジン1号機を完成させた。1942年、三井造船に社名を変更。高度経済成長期にはタイにホーバークラフト国産第1号艇を輸出。1967年、日本発の埠頭用コンテナクレーンも完成させる。2015年には国内初のLNGを燃料とした船舶用エンジンを開発。2018年にインドネシアの発電・土木工事で会社の存立を揺るがすような大きな赤字を出し、事業内容を大幅に整理。船舶用エンジンと港湾クレーンを事業の二本柱として経営の立て直しに取り組んできた。三井E&Sがことし販売を始めたのがドローンを使った設備点検用アプリケーション。
船舶用エンジンと港湾クレーン事業を手掛ける三井E&S。ことし販売を始めたのがドローンを使った設備点検用アプリケーション。この事業は港にある大型クレーンを利用する顧客の声から生まれたサービスだという。将来はAIを使って損傷の識別ができるようになるという。これまで2~3日かかっていた点検作業を半日に短縮することが可能になった。三井E&Sは環境に優しいエンジンにも取り組んでいる。大型フェリーのエンジンにはLNGが使われている。従来に比べてCO2の排出が35%削減できることが見込まれている。さらにアンモニア燃料エンジンの試験を開始した。技術や安全面で扱いにくいとされるアンモニア燃料を安全に有効に実証実験に世界が注目する。
「いろいろなイノベーションを起こして社会課題解決の貢献に寄与していく」と高橋社長は語った。
- キーワード
- 三井E&S
知られざるガリバーの次回予告。
