- 出演者
- 林修 藤井由依 JOY 須田亜香里 プチ鹿島
毎年4月、山梨県のふじてんリゾートで行われている「The絶景花火Mt.Fuji」。1万人収容可能な会場に、有料席が3000人分設けられている。4月25日開催予定のチケットは、最も安くて1人3万5000円。このほかにも、パンやリレーマラソンのイベントを手掛けているのがぴあ。6年前、倒産危機に直面したが、V字回復を遂げた。きょうは、V字回復企業について紹介する。
雑誌「ぴあ」は、1972年創刊。1984年には、チケットぴあのサービスを開始。国内最大級のチケット販売を誇り、業績を伸ばした。コロナ禍にイベントがなくなり、ぴあの売り上げは3分の1に落ち込んだが、翌年からは急上昇し、2024年度には2705億円と過去最高を記録した。V字回復の要因は、「脱チケット販売」。
チケット販売では、1万円のチケットが売れても、ぴあに入るのは販売手数料約1500円。システム維持には莫大なコストがかかり、薄利多売。そこで打ち出した脱チケット販売戦略1つ目は、イベントの主催。ぴあがチケット販売だけでなく運営にも関わっているイベントは年約700ある。チケット販売の利益率も高くなり、イベントがなくても、グッズ販売や配信などで事業化できる。脱チケット販売戦略2つ目は、イベント会場の運営。横浜・みなとみらいにある「ぴあアリーナMM」は、総工費100億円。
ぴあが建設したアリーナでは、様々な音楽フェスティバルなどを開催。土日は、1年半先までスケジュールが埋まっている。
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スタジオトーク。ぴあのV字回復について、原田は、ライブ・エンタテインメントの市場規模は、コロナ前の2019年には6295億円だった、コロナ禍で一度落ちたが、2025年には8100億円となったとみられている、推し活などのコト消費が増加したことを受け、会場が必要になると見越して、ぴあはアリーナ建設に100億円を投じたなどと話した。また、原田は、10年ほど前から、高度経済成長期につくった施設の改修や建て替えに伴う閉館も相次いでいなどと話した。2023年には、中野サンプラザが閉館。さいたまスーパーアリーナも先月から大規模改修が行われている。それによる会場不足も、ぴあの会場事業を後押しした。ぴあは、豊洲や仙台でもライブホールを運営している。年内には、東京駅前に800席ほどの劇場などを備えた複合文化施設を開業予定だ。須田は、ライブなどでは、地方組が帰るため、夜公演の売れ行きが悪い、東京駅前という立地は、アクセスがよく、利益上昇につながりそうだなどと話した。
焼き牛丼で一世を風靡した東京チカラめしは2011年池袋に初出店し2年間で133店舗にまで急拡大した。現在東京チカラめしの店舗数は2014年に大幅に減少し現在は大阪と東京に1店舗ずつとなっている。サンコーマーケティングフーズ長澤社長は激減した理由について「焼き牛丼を提供していたのでタレを塗って焼いてなど手間がかかる」とし提供スピードが遅く競争力が落ちてしまったという。また2014年のアメリカの異常気象の影響で飼料価格高騰で牛肉価格が高騰した。円安や他国との調達競争で輸入牛肉価格は年々上昇し経営を圧迫していったということ。運営のサンコーマーケティングフーズは金の蔵などを手掛け、売上は東京チカラめしが閉店した2014年から下がり続けコロナ禍には危機敵状況になったがこの頃立ち上げた別事業でV字回復を遂げた。
崖っぷちから大逆転!V字回復企業SP。静岡・下田市下田港、サンコーマーケティングフーズはコロナ禍で売上が激減した2020年に沼津の漁協と提携し漁業に参入した。狙いは安定して高品質な食材を確保することで輸入に頼る肉よりも豊富な近海の魚を自社調達する道を選んだ。元々飲食で働いていた社員は水産業を初めたことについて驚いたが面白いと思ったなどと話した。伊東魚市場の競りの場には社長と部長がいて鮮魚買付も行っているということ。沼津市には自前の水産加工施設を建設し足のはやい魚も流通に乗せることが可能になった。また卸売にも進出しマグロ仲卸海商を子会社化して仕入れを強化したサンコーは千葉・市川市のMEGAドン・キホーテ 本八幡店内に直営鮮魚店「サカナタベタイ」を開店しタイのような上品な旨みの高級魚ヤガラの刺身などを販売、とくかく安いと評判という。2019年までは飲食事業が売上の全てだったが現在は6割を水産業が占め、年間売上は約60億円となっている。川崎市に去年12月オープンした居酒屋は水産業を活かした新業態で、獲ってから24時間以内の鮮魚が運ばれ刺身や金目鯛煮付けなどが手頃な値段で、またマグロの心臓の刺身など鮮度が命の自社流通ができる店ならではのものが食せる。他にも鮨屋などの水産物に特化した新たな飲食業態を続々オープン、漁業から下ろし加工し売るところまでサプライチェーンを一貫してもつ会社に生まれ変わった。
VTRを振り返ってトーク。須田亜香里は「流通が1社で一環だと食べる側も安心感が増しますよね」などとコメント。原田亮介はアメリカの証券会社マッキンゼーのフォスター氏が提唱した「S字理論」を紹介。成長する事業はS字を描くように上昇し、停滞する。技術的な革新や方針転換で新しいS字を描けると業績が右肩上がりになるというもの。代表例が富士フイルム。クイズ「富士フイルムが始めた事業とは?」。
富士フイルムが新しく始めた事業は化粧品・医薬品事業。写真研究で培ったコラーゲン研究の知見などを使った事業を拡大した。最近では半導体材料やディスプレイ事業も好調。チェキが世界的ブームとなっていて、年間1500億円売り上げているそう。S字理論の停滞期の判断は難しいと原田亮介。「成功した人ほど失敗に対応できない」などと話した。
オリコンのピーク時の主力事業は音楽ランキング。ランキング情報を雑誌に掲載し、14置く3000万円の売り上げがあった。もう1つの主力事業が着信メロディ。自社で制作配信を行い、35億円の売り上げがあったという。オリコンの最高売り上げは2010年の68億円。しかし2016年度には38億円まで落ち込んだ。ところが2024年度は49億円とV字回復している。
崖っぷちからV字回復したオリコン。逆転の原動力となったのは顧客満足度ランキング事業だという。調査にかかる費用は1億5000万円。オリコンはランクインした企業にロゴを使ってもらい、その使用量を得ているのだという。ランクインした企業にはその内容を具体的に説明する。使用量は月10万円~200万円ほど。企業側もその効果を実感しているということ。
VTRを振り返ってトーク。林修は「江戸時代に流行った番付。日本人はとにかくランキングにして他者が作った権威をそのまま信じるというのが強いんじゃないか」などとコメントした。VTRに出てきたライフネット生命の肥田康宏さんはJOYの群馬時代のバイト仲間だったということ。
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V字回復に欠かせない両利きの経営とは。原田亮介によると右手は深堀り、左手は探索。「成熟していると右ばかりやっていて左手が見えてこない」ということ。
