沖本さんが折りに触れて読み返す絵本が海外作家が描いた「アマンディーナ」。沖本さんが大事にしているのが寛容と不謹慎。30代で産後うつになったとき、職場のお気に入りスペースで心を落ち着かせていた。回復の中で救いになった本は、闘病を綴った「パパは楽しい躁うつ病」。寝ている夫に毛布をかけたとき、「ハイお勘定!」と寝言を言って、くだらなさに基本ふざけていた自分らしさが戻ってきたという。フリーの道を志したとき、ヨシタケシンスケさんが「どっちの地獄に行くか」という言葉で背中を押してくれた。フリーになって最初に取り組んだのが絵童話。さらに、沖本さんは臆病な自分を前に出してトークイベントや音声メディアの配信など自分の言葉で絵本の魅力や作家の人柄を伝える活動に力を入れている。湧き上がる不安を糧に一歩踏み出すのが沖本さんのあり方。
