山口県のてっちり。てっちりはフグの切り身、はくさい、しいたけ、春菊などをフグのアラと昆布でとった出汁に入れた鍋。てっちりというのはフグということを隠す隠語。1592年、豊臣秀吉の命で挑戦出兵で多くの武士が山口に集結した際に、フグに毒があることを知らずに食べて中毒死してしまった。そこで、秀吉は全国的にフグを食べることを禁止した。江戸時代でも禁止令は解かれなかったが、おいしいものは禁止されても食べたくなるのが人の性。当たると死ぬことから鉄砲という隠語で呼ばれ、ひそかに食べられていた。フグの切り身を鍋に入れると身がちりちりと縮む様子からフグ鍋のことからてっちりと呼ぶようになった。下関市にあるお店でフグの調理を見せていただく。フグを他社に提供するには、各自治体の条例・要綱に基づいた試験に合格し、免許を取得することが必須。フグは口の部分を切り落とし、背ビレや胸ビレを切り落とし、皮をはいでいく。内蔵の毒のある部位を取り除く。食べられない部分を丁寧に取り除くこと30分、毒の部位は専用の容器に入れられ鍵をかけて厳重に保管する。
