中国政府はロンドン中心部に欧州最大級の敷地となる中国大使館の移設を計画している。移設予定地は旧王立造幣局の跡地。ロンドン証券取引所や中央銀行もある金融街・シティの近くで、建設予定地沿いの通りにはシティと他の金融街を結ぶ重要な通信ケーブルが埋設されている。英・テレグラフ紙は新しい大使館には秘密の地下室がつくられる計画があると報じている。デモ参加者の多くは香港からの亡命者で、当局による国境を越えた弾圧が強まるなどと主張している。香港で2020年に「国家安全維持法」が施行されて以降、多くの人がイギリスに亡命した。香港から移住したクロエ・チャンさんは言論の自由を訴えるNGOで活動していた2024年、扇動などの容疑をかけられ捜査対象になった。不審な人物から付きまとわれることがあると言い、防犯ブザーを常に持ち歩いている。クロエ・チャンさんは「私たちが巨大な大使館に拉致されたら、責任を問われるのはスターマー首相だ」と語った。中国大使館は「必要な手続きは踏まえている」と主張している。イギリス政府は20日までに建設計画を承認する見通し。ジャーナリスト・増田ユリヤは「香港の民主化運動が中国政府に潰されて、行き場を失った人たちをイギリスが受け入れ、安心した生活ができると思っていたところで大使館の問題。スパイ活動が行われるのは必至」などとコメントした。
