震災当時新幹線のスピード復旧を支えた技術を生み出した水平降板載荷試験装置は、構造物の壊れ方を確認するために使用される。下向きと横向きの力を加えることで、地震発生時新幹線を支える構造物にかかる力を試験的に発生させることが出来る。JR東日本はこの装置で地震によるコンクリートの損傷について実証実験を重ね、被害状況に応じた補修工事の手法を考案していった。JR東日本では阪神・淡路大震災以降耐震工事を本格的に進め、東日本大震災による構造物の被害を最小限にとどめることができた。東日本大震災以降、年間300~400億円規模の耐震補強工事を行っている。地震対策の指針は、地震が起きても大きく壊れないこと。電化注・トンネルなど新幹線の走行を支える様々な構造物の耐震補強を行っている。東日本大震災の発生直後、すぐに手を差し伸べたのは阪神・淡路大震災を経験したJR西日本だった。水や食料品、毛布などの支援物資を提供したほか、グループ会社や支援会社協力のもと復旧作業が行われた。また軌道検測車と呼ばれる検査車両を提供したのはJRグループでもない京浜急行電鉄だった。富山県の駅弁業者はJRだったのために駅弁1000個を積んで1000台に向かった。現場で提供された駅弁は復旧作業にあたる人々の大きな支えになったという。
