長門市にある俵山温泉は泉質の良い長い歴史のある温泉街で、現在は観光客の減少や事業者の高齢化など様々な問題に直面している。特に俵山温泉は急な斜面に位置しているため旅館の階段も急なものが多く、事業者の高齢化によって階段を上った階の部屋が稼働できなくなっている。こうした中歴史ある温泉街を残すために市や地元の人たちで協議を重ね、旅館の運営を支援する取り組みが始まった。この取り組みでは運営支援のための会社を新しく立ち上げ、運営会社は旅館から稼働できなくなった部屋を借り上げて客に販売して運営する。この運営で得られた売り上げの一部は旅館に賃料として支払われる。今回運営会社は9部屋の部屋を借り上げ、SNSなどを使って俵山温泉の魅力をアピールしている。また宿以外でも長足を提供する取り組みも行っていて、旅館以外も恩恵を受けている。この取り組みはイタリア発祥のアルベルゴ・ディフーゾという街全体をホテルとみなす仕組みをモデルにしていて、まさに街全体を旅館として地域の活性化につなげている。こうした取り組みは岡山県・矢掛町や宮城県・蔵王町など全国でも取り入れられている。
