去年知事が共和党から民主党に交代したアメリカ・バージニア州では、来週に民主党に有利な区割り変更を目指す「ゲリマンダー」の是非を問う住民投票が行われる。連邦議会下院におけるバージニア州の選挙区は11あり、現状は共和党が5議席、民主党が6議席と拮抗している。民主党側は今回の見直しで過去の投票結果から試算し、民主党が10議席、共和党は1議席になるような区割りを提案している。危機感を抱く共和党側の集会には、トランプ大統領に近い連邦議会下院トップが駆けつけた。今回のゲリマンダーには、民主党支持者からも疑問の声が出ている。ブライアン・キャノンさんはかつて、選挙区の区割りを決める独立した委員会の設立に関わっていた。民主党支持者だが「今回の区割りの見直しは公正さを欠く」として、住民投票には反対を呼びかけている。地元の大学が開いたゲリマンダーについて考えるイベントで、キャノンさんは「ニーチェの言葉に『怪物と戦う者は、自らが怪物にならないよう気をつけるべきだ』とある。トランプ氏のスタイルや戦術を取り入れなくても、彼に対抗することはできる」などと訴えた。討論を聞いた人からは「今はルールが違い、戦い方を変える必要がある」「自分の信念を脇に置くのは気が進まない」など様々な声が聞かれた。
