ベネズエラは世界最大の原油の埋蔵量を誇り、その量は3000億バレルにのぼる。巨大な油田が存在するマラカイボ湖では錆びて穴の開いたパイプラインから原油が漏れ出しており、深刻な環境汚染に直面している。ベネズエラの原油は採掘が困難で精製には費用がかさむ。1950年代、外国企業が運営し政府が利益の一部を受け取った。ベネズエラは世界で最も裕福な国の一つになった。外国企業の独占が終わり石油産業は国有化され、国営企業のPDVSAが経営を担った。1999年、大統領に就任したチャベス氏がPDVSAなどからもたらされる利益を自らの社会主義革命の資金にした。大規模な抗議デモやストライキが起きるが、チャベス氏は1万8000人を解雇した。2007年、外国企業は国営企業が管理する割合をさらに大きくする契約を強要され、反対すれば撤退を余儀なくされた。チャベス氏が亡くなった後、マドゥーロ氏が政権を引き継いだ。数十年に及ぶずさんな管理と汚職、アメリカの経済制裁で石油産業は廃れていった。マドゥーロ氏の拘束から1週間後、トランプ大統領はベネズエラの石油開発への資金提供が期待されるアメリカの大手石油会社の幹部をホワイトハウスに集めた。関心を示した企業がいる一方、チャベス政権下に締め出された企業は「再び参入するには大きな変化が必要だ。現在の枠組みでは投資は不可能だ」と述べた。
