グリーンランドの領有に強い意欲を示すトランプ大統領。トランプ政権が繰り返し強調するのが、グリーンランドの安全保障上の重要性。地図を見ると、グリーンランドはNATOに加盟する国々のちょうど真ん中にあり、アメリカとロシアを結ぶ直線上にある。またグリーンランドは北極海と大西洋を結ぶ真ん中に位置しているため、ロシアの潜水艦が大西洋に出ようとするとグリーンランド近くを通過することになる。NATOはロシアのウクライナ侵攻以降、空中・海上の警戒活動を強化している。トランプ大統領はノルウェーの首相に送ったメッセージの中で「デンマークはロシアや中国からグリーンランドを守れない」などと持論を展開した。さらに北極圏での安全保障を強化しようとグリーンランドでの軍事演習に兵士を派遣したヨーロッパの8カ国に新たに関税を課す考えを示す事態にまでなった。EUは18日に対応を協議したが、外交による解決を探る方針。注目されているのが19日にスイスで始まったダボス会議。130以上の国や地域から約3,000人が参加する会議で、今年はトランプ大統領が6年ぶりに対面で参加する。ドイツ・メルツ首相がトランプ大統領と21日に会談したいという意向を示すなど対話による解決を模索しようとしている。
