「鳩時計」の鳥が鳩なのは可免さんが平和を願ったから。時刻を知らせる鳥はもともとはカッコウで、鳩時計と呼ぶのは日本だけで、鳩時計のほとんどは海外製のため鳴き声をよく聞くと鳩ではなくカッコウの声となっている。カッコウ時計は1738年にドイツで作られ、カッコウは幸運を運ぶ鳥としてラッキーアイテム的な存在だった。日本ではカッコウ時計を三橋可免さんが鳩時計と名付けて販売した。三橋さんは夫と機会工具を取り扱う会社を設立し、子どもも生まれ順風満帆な生活を送っていたが夫が急死し女社長として会社を切り盛り。その後、関東大震災に見舞われたり息子の急死を経験し、日本軍の要請で手塚測定工具を設立した。しかし戦後は測定工具が売れずドイツ製のカッコウ時計に目をつけ1946年にカッコウを鳩に変更したポッポの鳩時計を販売した。鳩を採用したのは平和の時代にふさわしい商品をという考えのため。
