酪農家の仕事を代行する酪農ヘルパーの木戸場さん。酪農ヘルパーは、酪農家のたまの休みを確保するための担い手のこと。1970年代後半に発足し、今も全国で活躍しているが、知名度の低さに加え、時に重労働を強いられることから、志望者が集まらないという。岩手県葛巻町は、牛乳が特産品で、2003年度には1日約117tの生乳生産量を誇った。新岩手農業協同組合によると、最盛期の2009年は193戸の酪農家があったが、現在は86戸にまで減少したという。酪農家の高齢化などにより、葛巻町での酪農ヘルパーの依頼件数は、増加傾向にある。現在、葛巻町には、14人の酪農ヘルパーが在籍しているが、人手が足りず、依頼を断ることもあるという。全国の酪農ヘルパーは、2005年には2636人だったが、2025年には1409人と約半数にまで減少。なり手を増やすために、農業大学校などで酪農ヘルパーに関する出前授業を行うなどしている。木戸場さんと一緒に働いていた鳴海さんも、こうしたリクルート活動を通じて、酪農ヘルパーになったひとり。ことしで4年目になる。木戸場さんの娘の葵さんも、酪農ヘルパーとして働いている。
