天皇として多忙を極められる中、ハゼの生態に触れられるよう手助けした人が沖縄・西表島に住む水中カメラマンの矢野さん。矢野さんは平成16年にハゼの図鑑を出版した後、皇居に招かれるようになった。矢野さんはこれまでに述べ100を超えるハゼの暮らしぶりを撮影し、上皇様に紹介してきた。実際にご覧になった映像には産卵や繁殖などの生態が詳しく映し出されている。矢野さんによると上皇さまは毎回のように環境のことを質問されたという。沖縄県・西表島は様々な環境に多様なハゼが暮らすハゼの宝庫。この海で上皇さまが新種発表されたハゼを矢野さんと探しに行った。サンゴあふれる一帯を抜け、向かったのは濁りの多い皮の出口付近。そのハゼは上皇さまが49歳のときに新種発表された「クロオビハゼ」。クロオビハゼは穴に身を隠しながら暮らしている。穴の中をよく見ると、砂が押し出されてエビが現れた。1つの穴にハゼとエビが同居している。エビは穴を掘る係、そこにハゼは居候する。ハゼはエビに危険を伝えるガードマンの役割を果たしている。突然ハゼが穴に逃げた。するとそこに巨大なエイが現れた。クロオビハゼはエビと支え合いながら暮らしていた。上皇さまが新種発表されたハゼもう1種を探す。木々に囲まれた川の河口付近にいた「ミツボシゴマハゼ」は上皇さまが41歳のときに発表された。光が当たると金色の鱗が輝く。サイズはたった1.5センチしか無い。警戒心が弱い理由は、川の河口付近で塩分の変化が激しい過酷な環境なため、天敵となる魚が少ないから。
