依頼人は福島・いわき市の草野保さん。5年前、庭によく来る猫が、しょっちゅうケガをしていたため保護した。今では毎日猫に癒されている。草野さんは2011年3月11日の東日本大震災により、沿岸部にあった自宅が全壊。当時、娘さんが出産間近で、県内では出産が出来ず、大慌てで一緒に東京の病院へ行き、10日後に孫が生まれた。草野さんのお宝は、戦禍も東日本大震災もくぐり抜けた奇跡の壺。戦前に東京で働いていた父が手に入れたもので、1945年の東京大空襲を避け、お宝を携えて東京から福島に帰郷。その後は自宅に飾っていたが、東日本大震災で家の中が全部流されたが、壺だけが部屋の中に残っていた。依頼品は、古信楽の蹲という壺。
アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズは、日本美術の愛好家で来日した際、古信楽の「蹲」を見て、「この自然なカーブを見ると、とてもいい気分だ。柔らかで、ロマンチックだ。こういうなだらかな肩の感触を、私の製品にも取り入れたい。」と語っている。中世から現代まで続く日本六古窯は、信楽焼もその一つで、特に室町時代までに作られたものを「古信楽」と呼ぶ。13世紀鎌倉時代後期、琵琶湖の地層から採れる粘土を用いて大きな穴窯で焼き作られた。「一重口水指 銘 柴庵」は重要文化財で、千利休の愛蔵品だった。二重口でずんぐりとした小さな壺は、人がうずくまっている姿に似ていることから、「蹲」と呼ばれ、花入れや床飾りとして珍重された。主に種入れなどの貯蔵壺として作られたもの。依頼品は古信楽の蹲。
アップルの共同創業者、スティーブ・ジョブズは、日本美術の愛好家で来日した際、古信楽の「蹲」を見て、「この自然なカーブを見ると、とてもいい気分だ。柔らかで、ロマンチックだ。こういうなだらかな肩の感触を、私の製品にも取り入れたい。」と語っている。中世から現代まで続く日本六古窯は、信楽焼もその一つで、特に室町時代までに作られたものを「古信楽」と呼ぶ。13世紀鎌倉時代後期、琵琶湖の地層から採れる粘土を用いて大きな穴窯で焼き作られた。「一重口水指 銘 柴庵」は重要文化財で、千利休の愛蔵品だった。二重口でずんぐりとした小さな壺は、人がうずくまっている姿に似ていることから、「蹲」と呼ばれ、花入れや床飾りとして珍重された。主に種入れなどの貯蔵壺として作られたもの。依頼品は古信楽の蹲。
